災害にはさまざまな種類があります。日本は地理的な理由から地震が多いとされますが、近年はそれ以外にも「気象災害」として水害なども多く、決して防災への準備は他人事ではありません。もしもの事態に備えて、子どものいる家族ならどんな準備をすればよいか、また実際に災害が起こったらどう行動すればよいか、NPO法人ママプラグ理事・宮丸みゆきさんに心構えやポイントについて伺いました。
災害からどう家族を守るか…家庭でできる「防災対策」10個

【その9】子どもが安心して過ごせる物を常備する

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子どものリュックには必要最低限の物だけでなく、時間を有効に過ごせる物やふだん大切にしている物の予備を入れておきましょう。

 

今の子どもはYouTubeを見たり、ゲームをすることが多いですが、災害時はそれができません。かといって必要以上に不安やストレスを抱え込まないように、その子が好きで、心が安定するもの、リュックに入れてもかさばらず、なるべく音が出ないようなものがあるとよいでしょう。

 

ただし、発達障害の子の場合、いつも好きなゲームをやっていて、それをとりあげられると騒ぎ出してしまうこともあります。本当に必要だと思えば、充電バッテリーを持っておくとよいかもしれません。あるいは普段から折り紙やあやとり、カードゲームなど停電していてもできる遊びに慣れておくのも、ある種の災害対応の1つです。

【その10】防災リュックをふだんから活用する

せっかく防災リュックを持っても、入れっぱなしにしては意味がありません。定期的に見直して入れ替えるようにしましょう。

 

子どもはどんどん成長しますから、育児用品も状況に応じて変わりますし、季節によって夏なら虫よけや虫刺されの薬、熱中症対策、冬ならカイロやニットキャップなどがほしいところ。リュックの中身は普段から把握しておくことです。

 

食料品や日用品のストックを定期的に入れ替えて使う備蓄方法のことを「ローリングストック法」といいますが、その保管場所の一部を防災リュックにすると便利です。必要なものが実際に役立つかを確認するために、リュックを持ってピクニックに行くのもおすすめです。

 

子どもの場合、遠足に使うリュックを災害時にも応用すれば、遠足のときにも一部入れ替えるだけで活用できます。非常時用としてあまり構えすぎず、日頃から活用していれば、いざというときも有効に使えます。自分なりに使いやすいものをそろえることで、便利で安心なマイ防災リュックができるでしょう。

 

防災対策は非常時のためのものですが、日常での備えがあってこそです。普段の生活の中で自然に生きる力を身につけられるよう、親子で取り組んでみてください。

 

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