企業や地域が本来持つ魅力やにじみ出る人間味を「おダシ」と呼び、それを独自のノウハウで引き出しながらユニークな採用支援やブランディング、地域プロモーションなどを行っているインビジョン株式会社。代表の吉田誠吾氏は、自社を「企業や地域のおダシ屋」と名乗ります。今回、企業と求職者をベストマッチさせる魅力的な採用戦略について、吉田代表が解説します。

おダシ採用戦略フロー

世の中に蔓延る一般的な採用戦略は目先のやり方だけをとらえていて短期視点。だからチームがとっ散らかる。

 

一方、志に向かって進むおダシ採用戦略はブランドと戦略と採用を一本串でとらえる中長期視点。だから、組織がつながって前進していく。この一本串はいいチームをつくるための肝なのだ。と、偉そうなことを言っているが、振り返ってみれば数年前までわたしたちは戦略も曖昧で採用もそこそこ。組織もパッとしないアングラ中小企業だった。

 

「短期的な戦略も大事だが、中長期的な戦略立案に着手しないと気づけば致命傷という事態に発展してしまうかもしれない」

 

このような危機感を覚えたわたしは「そっちの方向じゃない(短期視点)」と常に自分に言い聞かせ、足腰強化のため中長期視点での人間中心のチームづくりに着手した。

 

戦後のビジネス界隈では「資本主義経済は勝ち残りの戦」的な表現が一般的で、特にビジネス用語は戦争の名残を彷彿とさせる言葉ばかり。誰かを蹴落として勝ち残るトーナメントという風潮が強い。それも間違ってはいないのだが、個人的にはまったくしっくりきていない。

 

「仕事って面白いぞ」というエンタメ感が足りないから、ちょっとばかりセンチメンタルな気持ちになったりもする。だからこそ、働く界隈のキーワードにエンタメ感を注入しながら言葉の再定義を行い、ゲームの世界観を大切にしている。それをまるっと搭載したものが前述のダシトレだ。

 

おダシ採用戦略フローは「好きから始まる8工程」と定めている。

 

工程を順に列挙すると

1.「LOVE ブランド=らしさ」

2.「組織課題の確認」

3.「人員・採用計画」
4.「採用目的の言語化」

5.「採用予算の決定」

6.「採用目標の設定」

7.「採用ターゲットの設定」

8.「強烈訴求ポイントの決定」

となる。

 

最後の工程はただの訴求ポイントじゃない、強烈訴求ポイントが必要なのだ。そのためには「好き=ブランドの解像度を上げるところから始めましょう!」ということを決しておろそかにしてはならない。


採用戦略が「とっ散らかっている状態」から「つながっている状態」にアップデートでき
れば、志を実現するチームづくりに近づける。これを例えるなら、陸上競技の400mリレーの美しいバトンパスだ。

 

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次ページ上辺だけの「人事」と「求職者」によって起こるミスマッチ採用の現状

※本連載は、吉田誠吾氏の著書『唯一無二の会社の魅力を引き出す弊社ダシ屋と申します』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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