(画像はイメージです/PIXTA)

航空機及び船舶のデータをオンラインで提供する英国の評価会社VV Aviation (VesselsValueブランド)が、航空と海運の資産タイプにおける類似点と相違点を比較した2022年8月最新情報を、同社の調査データに基づき分析、解説する。

整備点検

船舶の場合は定期的に調査を行い、安全に運航を続けることができるかを確認する。一方で、航空機の場合はあらゆる種類の点検を行うが、中には短時間で観察するだけの簡易的な点検もある。

 

航空機が点検やボアスコープ検査を行うのに対して、船舶は乾ドック検査を行う。このような点検やドックでの検査にはかなりの費用がかかり、航空機や船舶が財政的に立ち行かなくなる可能性がある。

AISまたはADS-B

結局のところ、この2つの資産タイプは、運用方法と本質的な目的において同義である。図5と図6に示すように、どちらも船舶や航空機の位置を把握するためのシステムである。

 

AISはAutomatic Identification System(船舶自動認識システム)の略

図5:AISの旅路の例
図5:AISの旅路の例

 

ADS-BはAutomatic Dependent Surveillance Broadcast(自動従属監視放送)の略

図6:ADS-Bの航跡の例
図6:ADS-Bの航跡の例

 

どちらのシステムも、衛星データとともに地上トランスポンダを使用して、貨物民間の旅客機や貨物船、あるいは自家用航空機やスーパーヨットなどの動きを追跡し、資産とその貨物の位置と追跡を行うものである。

まとめと考察

金融、保険、資産運用、銀行のいずれにおいても、企業が資産、その特徴、過去の所在、現状について知りたいと思うことには多くの相乗効果がある。 

 

さらに重要なことは、最近の経済情勢が、これらの市場がいかにデリケートで、世界の出来事に反応して目まぐるしく変化するかを示している点である。企業は、自分たちのお金がきちんと保護されているかどうかを知る必要があり、そこにこうしたデータの価値があるのだ。

 

 

著者:Darren Biddlecombe - VV Aviation : Senior Aviation Analyst

日付: 2022年8月

本記事の目的は一般的な情報を提供することであり、特定の状況に関連したアドバイスやガイダンスを提供することではありません。

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