お酒だけじゃない!「脂肪肝」に“直結”しやすい食べ物・飲み物【医師が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

脂肪肝というと、少し前まではお酒が好きな人の病気と思われていました。しかし、お酒を飲まないからといって油断はできません。アルコールを原因としない脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎/NAFLD)もあり、放置すれば肝炎→肝硬変→肝がんへと進行していく恐れがあるからです。脂肪肝の予防・早期発見のために知っておきたい「食生活のポイント」を見ていきましょう。みなと芝クリニック院長・川本徹医師が解説します。

「糖質過多の食生活」は肝臓への負担大

肝臓はただでさえ働き者なのですから、できるだけ負担をかけないようにしたいものです。

 

私たちがお酒を飲むとき、体の中に入ったアルコールのほとんどは肝臓で解毒され、体の外へ排出されています。習慣的に多量にお酒を飲み続けることでアルコールの分解に肝臓が酷使され、脂肪の分解が追いつかなくなり脂肪肝になります。

 

アルコールの分解だけでなく、同じく糖質過多の食生活も肝臓に大きな負担をかけます。糖質が効率のよいエネルギー源であるというのはまちがいありません。糖質にはタンパク質節約作用もあり肝機能の修復に欠かせないものとなっています。また肝臓の抵抗力を高める作用もあります。

 

 

■糖質を摂るときは「量」と「食べ方」に注意

しかし糖質をとり過ぎると肥満を招きやすいことも確かです。たんぱく質や脂質と比べて吸収速度が速い栄養素であり、食後血糖値が急激に上がると、体内でインスリンが大量に分泌され、脂肪を溜めこみやすくなってしまうため、糖質を摂る際には量と食べ方の両方に気を付けたいものです。

 

よくいわれるのが野菜から食べ始めて食物繊維をお腹に入れてから、炭水化物などの主食を食べましょうという“食べ順”です。糖質は食物繊維や脂質と一緒に摂ると食後血糖値の上昇が穏やかになることが知られています。要は糖質を空腹時にいきなり食べないことがポイントです。食べ順では、とにかく「糖質の多いものは後回し」と覚えておくといいでしょう。ゆっくり、よく噛んで食べると食後血糖値の急上昇を防いで、かつ満腹感を得やすくなりますので、ぜひ実践してください。

みなと芝クリニック 院長 東京女子医科大学非常勤講師
東邦大学医学部客員講師
元日本胆道学会評議員

1987年筑波大学医学専門学群卒業。1993年筑波大学大学院医学研究科修了。大学院修了後は筑波大学附属病院の消化器外科に所属し、研鑽を積む。

1996年筑波大学臨床医医学系外科講師に就任。胆道外科を専門とし、特に胆のうがん、胆管がんの外科治療に専従する。2003年に渡米し、アメリカのテキサス大学MDアンダーソンがんセンターにてがん分子標的薬の研究に従事し、がんの発生および進展メカニズムについて深い知見を有する。

現在は東京都港区にみなと芝クリニックを構え、内科・胃腸内科と外科のほかに、皮膚科、整形外科、大腸・肛門外科を標榜し、幅広い診療を行っている。

著者紹介

連載その放置が死を招く!?「脂肪肝」の怖さと正しい対処法

※本連載は、川本徹氏の著書『死肪肝』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

死肪肝

死肪肝

川本 徹

幻冬舎メディアコンサルティング

沈黙の臓器、肝臓。 「気付いたときにはすでに手遅れ」を防ぐために――。 臨床と消化器がんを研究し、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターでがん治療の最先端研究に携わった著者が、脂肪肝の基礎知識とともに肝…

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