つい甘いものを食べちゃう…は栄養不足のサイン!? ムシ歯だけでは済まされない、砂糖の甘すぎる罠【歯科医師が解説】

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つい甘いものを食べちゃう…は栄養不足のサイン!? ムシ歯だけでは済まされない、砂糖の甘すぎる罠【歯科医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

甘いものがやめられないのは、なぜなのでしょうか? 吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック代表・吉田格氏が解説します。

夏バテは低栄養のサイン

以上のように、普段から甘味を食している人は鉄だけでなく、糖質以外のすべての栄養素が不足傾向にありそうです。いわゆる低栄養が密かに進行していた、飽食の時代といわれていたのに、真逆の事態です。

 

特に最近は在宅勤務になり、人目を気にしないで済むのをいいことに、常にお菓子を片手にPCに向かっている人が増えてしまいました。こうなると口の中は酸性に傾きっぱなしで、今までにないほど急速にムシ歯が進行します。

 

さらにはお菓子でお腹がいっぱいになり、普通の食事量が摂れなくなると、低栄養はさらに加速します。低栄養の初期にはなんとか砂糖などの炭水化物で繋いでいましたが、それをエネルギーに変換するのに必須のビタミンB1の供給もなく、どんどん枯渇します。ついには最後の砦である砂糖もエネルギーにできなくなる、そこで発症するのが夏バテです。

 

夏バテはあまりに一般的で、異常を異常と思わない人が多いのですが、これは立派な低栄養です。暑いからと喉越しのよいそうめんだけに…となったらアウト、スポーツドリンクのガブ飲み・かき氷のシロップもアウトです。

 

そもそも夏バテとは何でしょう? 暑くなれば食欲がなくなって当然なのでしょうか? もしかしたらそれはあなたが普段から食べているものに原因があったのかもしれません。

 

夏休み明けの子供の不登校は、案外こんなところにも原因があるのではないでしょうか。そしてその危険信号を最初にキャッチできるのが、実は歯科医院なのです。歯科医院で定期メンテナンスを受けていて、担当の歯科衛生士に知識と洞察力があれば、未然に知ることができるのです。

タンパク質を増やすと甘いものがいらなくなる!?

コロナ禍以後、抗うつ剤を処方されている人が増えた感があります。これでは倦怠感で歯を磨く気にもなれません。そんな方の食生活を聞くと、甘味に依存していることがほとんどです。しかも本人はそこに疑問を持つどころか、人生の憩いの時間を築いています。麻薬と同じです。

 

だから「甘いものはやめましょう」と指導してやめられる人はいません。

 

そこで私がおすすめするのが、豆魚肉などでタンパク質を少しずつ増やしていくことです。低栄養の方はだいたい胃腸機能も低下し消化不良を起こしやすいので、最低でも30回は噛むようにお話します。歯はそのために治すというスタンスです。

 

すると、タンパク質以外の栄養素も摂れるので、エネルギーを砂糖に頼る必要がなくなり、思考も改善します。そして面白いことに、いつのまにか甘いものなど見向きもしなくなるのです。少なくとも私の経験では、女性の半数以上はそうなり、減量にも成功しています。

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。