高齢者と同じように年金を受給できるとは限りません。2021年の年金額は、前年に対して0.1%の引き下げが発表されました。0.1%とはいえ引き下げられたのは4年ぶりで、今後この流れが加速するのではないかと不安を感じる人が多くなるのは必然でしょう。受給する人が増える一方で払い込む人は減るため、現在20代、30代といった若い世代の人たちにとって年金は決してアテにできるものではなく、むしろ破綻してもおかしくないものに映っていることでしょう。不安を解消する方法のひとつとして、不動産投資についてみていきましょう。
返済済みの資産活用で老後は安泰
ローンを組んで物件を購入すると、退職するまではローンの返済や管理費だけであまり利益にならないかもしれません。先ほどの収支モデル試算でも、ローン返済までは家賃がそのまま返済に回されることがお分かりいただけたと思います。
しかし、ローンの完済時期を退職時に合わせておけば、老後は管理費を除いた家賃収入がそのまま手元に入るので、老後の生活資金や余裕資金にすることができます。
もし年間200万円の家賃収入が得られるなら、生活資金の不足分の平均額である72万円(毎月6万円×12ヵ月)を補てんしてもなお余裕があります。孫に何か買ってあげたり、夫婦で海外旅行を楽しんだりする資金にも充てられるでしょう。
良質な物件を持っていれば、いざまとまったお金が必要になったときには、売却してお金に換えることもできます。入居者がしっかりとつき、いざという時には売却できる物件を早くから持っておくことが重要といえそうです。