
アンケート調査「退職を伝えるタイミング」で判明!周囲が困る会社の辞め方、No.1
転職というと「前職を辞めた理由」というものが必ずあるはず。その理由に注目していくと、男性では「定年・契約期間の満了」19.5%が最も多く、個人的理由に絞ると「給料等収入が少なかった」(7.4%)、「職場の人間関係が好ましくなかった」(7.1%)、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」(6.6%)と続きます。女性でも「定年・契約期間の満了」15.3%と最も多く、個人的理由に絞ると「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」(10.3%)、「職場の人間関係が好ましくなかった」(8.9%)、「給料等収入が少なかった」(6.6%)と続きます。
男性は金銭面、女性は職場の雰囲気や労働条件を重んじる傾向が強いことがみえてきますが、「辞める側」に不満があるように、「辞められる側」の不満というものがあります。
エン・ジャパン株式会社が「退職を伝えるタイミング」についてアンケート(n=10,420名)を実施したところ、「上司・同僚・部下などの社員が退職する際に『この進め方は良くない』『困った』と感じたことはありますか?」の問いに、34%が「ある」と回答。
その内容として最も多かったのが「退職日が急すぎる」で50%。確かに、「今日辞めます!」と言った人がいた、という逸話が残る会社は結構多いもの。
急な退職に続き、「引き継ぎの進め方が良くない」40%、「退職の伝え方が良くない」28%、「退職決定後の態度が悪い」22%、「退職理由が良くない」16%、「書類・データ・備品などの取扱いが悪い」「有給休暇の消化スケジュールが良くない」14%などが、困った理由として多く挙げられました。
一方で退職未経験者の44%は「内定を得たタイミング」で退職の意志を伝えようとしているのに対し、退職経験者の44%は「退職を決意したタイミング」で退職を告知しているといいます。経験者は周囲に迷惑をかけた……という意識があるということの裏返しでしょうか。
なかなか立つ鳥跡を濁さず、とはいかない転職。せっかく新しい一歩になるわけですから、できるだけ残る人たちに「あいつ、いい加減にしろ!」などと思われずに、気持ちよく退職をしたいものです。