「値動きが⼤きいファンド、下落続きだと不安で…」
異なる値動きをするファンドA、ファンドBについて、⼀括投資と積⽴投資のケースをみてみましょう。
ファンドA、Bは10年間、それぞれ以下の条件で運⽤されたとします。
ファンドA
年率プラス2%のリターンが10年間継続。
ファンドB
年率マイナス3%のリターンが6年間継続した後、年率プラス6%のリターンが4年間継続。
◆1,200万円を⼀括で投資して運用した場合
⼀括投資の場合、値動きが安定的な ファンドA が有利でした。
では、積⽴投資の場合はどうでしょうか︖
◆毎月10万円ずつ10年間、総額1,200万円を投資して運用した場合
積立投資の場合、値動きが大きい ファンドB の方が、安定的なファンドAよりも高い収益を得るという結果になりました。
積立投資なら、価格下落の不安を軽減できる
同じ資産に対し、①同じ金額を、②異なるタイミングで、③継続的に買い続ける方法をドルコスト平均法といいます。
ドルコスト平均法のメリットは、下落局面で多くの口数を買うことができるため、1⼝当たりの単価を引き下げられる点です。
積立投資の場合、基準価格が下落しても投資を続けることで1口当たりの単価を引き下げておけば、価格が上昇に転じたときに⾼いリターンを得ることができる可能性もあります。
積立投資による時間分散は、値動きが⼤きい資産に対して効果的です。
株式など、値動きが大きい資産への投資は下落が心配と思われる方も、積⽴投資なら不安が和らぎ、投資を継続していただけるのではないでしょうか。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『値動きが⼤きいファンドへの投資は、下落が続いたときに不安になるのだけど︖』を参照)。
(2021年10月13日)
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