バランス型ファンドはとても優秀ですが、それでもメリットとデメリットはあります。将来の投資できる年数がだんだん短くなってきたと感じる方や、現役世代で、あまり資産運用に時間をかけられない方であれば、バランス型ファンドを選んで手間を省くのは合理的です。独立系FPが著書『ていねい図解!初心者のための投資信託教本』(日本橋出版)で「投資信託」をわかりやすく解説をします。
「バランス型ファンド」って?そのメリット・デメリットは【FPが解説】 ※写真はイメージです/PIXTA

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自分に合った方法を見極めて、取り入れていく

バランス型ファンドはとても優秀ですが、それでも選択するデメリットがあること、お分かりいただけたでしょうか。

 

将来の投資が長期にできる若い方や、はたまた50、60歳以上でもまだまだ30年以上長期に投資運用していける方は、バランス型ファンドのみからの選択ではなく、自分で資産配分を考えて、ポートフォリオを組むことにチャレンジしてみてもいいでしょう。

 

将来の投資できる年数がだんだん短くなってきたと感じる方や、現役世代で、あまり資産運用に時間をかけられない方もいらっしゃいます。であれば、バランス型ファンドを選ぶことも視野に入れて、手間を省くのは合理的です。

 

年齢に関わらず、自分に合った方法を見極めて、取り入れていくことをおすすめします。バランス型ファンドの場合、上記に書いたように、信託報酬のコストは若干高くなりがちですが、最近は0.2%前後のバランス型ファンドも出てきています。日々の運用は放ったらかしにしておき、1年に一回だけ確認するという生活もいいものです。

 

バランス型ファンドには、最初に投資方針を設定すると、機械的に運用していくものがたくさんあるというようなことを書きました。人間の心理含まず、機械的に実行していった方が、結果いい成果をもたらす場合もあります。

 

デメリットを承知したうえで、バランス型ファンドも利用していくのは、ポートフォリオ戦略の概念からも有効です。少なくとも、自分自身で何の方針もなく漫然と投資するよりは、ずっといい成績を上げてくれるものと感じることが多い日々です。

 

「バランス型ファンドを1本持つだけで良いですか。」という質問には、「バランス型ファンドに依ります」というのが回答。バランス型ファンドほど、中身が大切。中身次第で、1本だけにすることもできます。

 

福田 由美
独立系FP
財務アドバイザー

 

 

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