バランス型ファンドはとても優秀ですが、それでもメリットとデメリットはあります。将来の投資できる年数がだんだん短くなってきたと感じる方や、現役世代で、あまり資産運用に時間をかけられない方であれば、バランス型ファンドを選んで手間を省くのは合理的です。独立系FPが著書『ていねい図解!初心者のための投資信託教本』(日本橋出版)で「投資信託」をわかりやすく解説をします。
「つみたてNISA」を始める前に「自分の資産の棚卸」が重要なワケ ※写真はイメージです/PIXTA

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「つみたてNISA」のメリットとデメリット

私とお話する方の中には、「つみたてNISA とiDeCo だけ分かればいい」という方が少なくありません。

 

「資産運用初心者だし、投資についてはよく分かっていないので、ここだけ教えて欲しい」という要望。正直初心者だからこそ、基本の内容を少しでも知ってからの方が、調べ方の理解も早いです。

 

本連載は、つみたてNISA とiDeCo とは何か、またそのメリットやデメリットだけを説明する本でありません。制度の詳細説明なら、いくらでも本や雑誌が出回っています。ここでは、つみたてNISA とiDeCo については最小限の説明にして、その調べ方、商品の見方、商品の選び方を中心に説明したいと思います。

 

■つみたてNISA

 

つみたてNISAは、2018年1月からスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、国の税制優遇制度です。毎年一定額内で購入した金融商品から得られた利益が非課税になるので、税額メリットを生かせる資産運用方法です。

 

つみたてNISA で購入できる金融商品は、インデックス型またはアクティブ型の投資信託とETFで、その商品は限られています。金融庁に定められた基準を満たし届出をされた商品のみです。

 

大まかなその基準は

 

①手数料基準-手数料が低水準

 

投資信託商品の場合には、購入時の手数料はゼロ円であるノーロード投信で、信託報酬のパーセンテージにも上限が設けられています。信託報酬は、インデックス投資信託、アクティブ投資信託、ETF のそれぞれで、上限のパーセンテージが決まっています。

 

②運用方針基準-分配金や信託契約期間

 

頻繁に分配金が支払われないものであること。分配金が毎月支払われるタイプの毎月分配型投資信託は対象外です。

 

信託契約期間が無期限又は長期(資産によるが例えば20年以上など)というルールもあります。

 

③資産額基準など

 

純資産総額の最低金額が決まっていて、資産流入や流出の基準もあります。

 

上記のような基準が設けられているため、長期投資向きの商品ラインナップになっています。

 

基準をクリアした投資信託やETF だけでも、170本以上(2022年2月末現在)ありますので、その中でどうやって選ぶのかについては、次の項で説明します。ここでは、どんな商品があるのかを見てみましょう。

 

(1)金融庁のNISA 特設サイト

 

金融庁のウェブページのトップ画面から、NISA 特設サイトのボタンを選択します。
https://www.fsa.go.jp/

 

出典:金融庁ウェブページ(https://www.fsa.go.jp/)
出典:金融庁ウェブページ(https://www.fsa.go.jp/)

 

(2) NISA 特設サイト 「つみたてNISA とは?」

 

「つみたてNISA とは?」を選択します。

 

出典:金融庁ウェブページ(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html)
出典:金融庁ウェブページ(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html)

 

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