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少しでも株式が含まれると株式投資信託
この連載では、「投資信託の選び方」を解説していきますが、避けては通れない、「投資信託って何だろう」ということについて、最初にお話したいと思います。世の中で、投資信託という言葉はかなり市民権を得てきましたが、お話をしていると、実際に投資信託を持っている人も、持っていない人も、投資信託についてまだまだ漠然としたイメージしか沸いていない人が多い気がします。
■公社債投資信託ってなに? 信用リスクとデュレーション
投資信託というと、株式が含まれている気がする人も多いようですが、株式を一切組入れず国債や社債など債券(公社債)を中心に運用する投資信託のことを、公社債投資信託と言います。少しでも株式が含まれていると、公社債投資信託には分類されず、株式投資信託に分類されます。
公社債投資信託では、株式投資信託でチェックするポイントに加えて、別に2つチェックするポイントがあります。その際に知っておきたい用語を説明します。
(1)信用リスク
公社債投資信託には、いくつかの債券が入っています。それら債券には、それぞれ、格付け会社の格付けランクが付けられています。その債券を発行する発行体の財務状況に応じて、倒産する可能性はないかなどの信用度を格付けで評価するものです。どのレベルの債券に投資している投資信託かを確認しておく必要があります。
表示方法は格付機関によって変わりますが、例えば、スタンダード&プアーズは以下のようなランクになっていて、AAA が最も高い評価、Dが最も低い評価です。BBB以上が投資適格レベルですので、冒険をする必要がなければ、これ以上の債券に投資している投資信託かどうかの確認が必要です。
「ハイ・イールド債」という言葉が投資信託の商品名に入っているのを見たことがあるかもしれませんが、「ハイ・イールド債」というのは、信用格付けがBB以下で低いけれども、利回りが高い債券のことです。商品名にこの言葉が付いていたら、そういった債券に投資している投資信託ということになります。単独で持つことはおすすめできません。そのリスクを理解し、持つとしても、ポートフォリオの中の一部に限定するべき商品です。
(2)デュレーション
2つの意味があり、一つ目は、債券投資における、元本の平均回収期間を示す指標です。二つ目は、金利変動による債券価格の感応度を示す指標です。債券には、金利変動リスクがあります。金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がり、その反応の大きさを示すこのデュレーションという数値で、金利変動リスクを知っておきます。
デュレーションが長いほど金利変動の影響を受けやすく、短いほどリスクが抑えられる一方でリターンも低くなります。公社債の投資信託を選ぶ際には、デュレーション項目の数値が3~8の間に収まっているものを目安にするといいそうです。
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