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不動産業界は、コロナの影響もなく快調なスタート
不動産業界では、接客業は条件付きではありますが、工事は無事に進んでいます。
筆者のところでも、条件は付くものの、オープンホームをキャンセルすることなく開催しています。ただし、人が多く集まる一般公開のオークションは、中止にせざるを得ません。そんなときは、Zoomやビデオ通話でオークションを開催しています。
オンラインの活用により、業務への大きな影響はなく、家を買いたい方も売りたい方も、断念することなく売買が続いています。
新築のタウンハウスも完成間際です。あと数ヵ月、今年の半ばには完成という時期に差し掛かり、購入希望者も本気でオファーを出してきます。
ネット広告を出すと、その日どころか、その瞬間から「即決でオファーをしたい」といった問い合わせの電話やメールが来て、2日で売買が成立します。条件付きではありますが、ローンが組めれば正式に売買成立です。
仮にその方がキャンセルになっても、2番手、3番手がキャンセル待ちをしているような状況です。
とくにファーストホームバイヤーの勢いは収まりません。賃貸物件ではなく、ローンを組んで自分の家に住むために、30代、40代の方が頑張っています。
平均価格も100万NZドルを越えるようになり、オークランド中心地、条件のよい住宅地での物件価格は120万~150万NZドル(9500万~1億2000万円)規模になりました。
そこまでの金額が出せない人達は、100万NZドル以下の80万~90万NZドル(6000万~7000万円)台のタウンハウスを購入するため、タウンハウス市況もなかなかに盛況です。時折70万NZドル(5500万円)台の物件が出た場合には、問い合わせが殺到します。
最近、日本で放送されている、海外の不動産を紹介するテレビ番組を見る機会がありました。ニュージーランドでも不動産相場が高騰しているように感じていましたが、これでもまだお得な価格なのだと実感しました。
国内需要が行き詰まり、銀行ローンの上昇もあって、今年は価格が下がるのでは…というコメントも聞くのですが、そんなことはないと、世界のレベルを見て確信しました。
不動産売買「オークション形式」のメリットを再確認
オークション主催者も新年早々、ウェブセミナーでトレーニングをしてくれました。
その際、「銀行の融資が厳しい、金利が上昇…などのいいわけを聞くのはよせ」と、強い言葉で言われました。
「それはセールスマンのいいわけだ!」
…と。
時間がかかっても結果は出る。銀行は条件がそろえば融資する。しかし、どこかで融資が厳しくなってきた…という噂が立つと、1人、そしてもう1人…と、同じいいわけをいってくるのだそうです。
そのようなとき「僕は今日8軒中、6軒売ってきた。売買は成立しているのだ!」と、いうのだそうです。
セミナー中、講師のオークション主催者はこんなこともいっていました。
「明日は、10軒オークションがあるのだ!」
オークションを専門にしているとはいえ、1日8軒、10軒といったオークションをこなすのは、かなり疲れることです。
移動だけでも時間との戦いですし、ましてや、一戸一戸の状況を頭に入れ、1人ひとり異なる買い手たちの挙手の状況を見極め、ときには売り手と一緒に買い手を説得するセールストークも必要となれば、単なるエンターテーナーでは務まらない仕事です。
「不動産売却するなら、オークションが手堅い方法だ!」
洗脳されそうな強い言葉ですが、実際、オーナーの立場からすればこれ以上いい方法はありません。売れるかどうかその日のうちに決まりますし、なにより価格を競り合うため、ベストな値段がつくのです。
買い手は想定よりも高い買い物になる可能性もありますが、多くの選択肢からいい家を決めるきっかけになる、という側面もあります。
また、多少高い買い物だとしても、いま買えたのなら「1ヵ月後よりも安く買えた」ことに違いありません。
オークションは、売り手と買い手の両者にとって、スッキリと収まる不動産売買の方法だということを、改めて実感した次第です。
一色 良子
ニュージーランド在住不動産エージェント
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