「ほとんどやることがない」。仮想通貨で日給300万円もの稼ぎを生み出しているrichmanbtc(リッチマンビーティーシー)氏。自ら〝投資〟ではなく〝投機〟と宣言するその手法は、AIの機械学習に基づいたbotの生成にあった。過去の膨大なデータを使って投資戦略の有効性を確認し、でき上がったプログラム=botを、仮想通貨取引所のシステムに載せて自動で運用させる。……って、どういうこと? というかrichmanbtcって誰? 書籍『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』より、一つずつ追っていこう。
株式投資、参加時間を限定すればできなくもないが…
■株式投資でbotトレードをするのは窮屈
その点、意外と思われるかもしれませんが、株式、それも指数よりも個別銘柄の方がまだやりやすくはあります。
個別銘柄には決算発表や不祥事発覚など、値動きのデータからは予測し得ない要素があります。けれども、参加する時間を限定すればそのリスクは限りなく低減できるのです。
これでどれだけ利益が取れるかはその時々の相場にもよりますし、それこそ機械学習で検証する必要がありますが、データ以外の変動要素を極力排除してストラテジーを構築することは可能です。
日本でも徐々に自作のプログラムをシステム連携してトレードできる証券会社がでてきました。ただ、証券会社が用意したシステム上で条件入力するものを「自動売買」と謳っているところもあり、それはbot取引とはまた違ったジャンルになります。
株式投資にこだわるのならやってやれないことはないものの、現状としては仮想通貨の方がはるかにやりやすいですし、稼ぎやすいと思います。
richmanbtc(リッチマンビーティーシー)
月次1億円以上を稼ぐSS級botter(2021年12月現在)。東京大学卒、東京大学大学院修士課程修了。大手IT企業勤務を経て独立。
WEBサービス企業を経営する傍ら、2020年3月より機械学習を用いた仮想通貨の自動売買に取り組む。2020年の税引前純利益は1億9000万円、2021年は10億円に迫る。
2021年からは機械学習による株価予測「Numerai」にも参加、また仮想通貨bot取引の裾野拡大とbotterの存在を世に知らしめるために書籍『日給300万円のSS級トレーダーが明かす botterのリアル』を上梓した。Twitterやnoteでも積極的に情報発信している。
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連載「お金と時間から解放されれば自由が手にはいる」日給300万円トレーダーのリアル