世界的に著名な識者と実務家たちが執筆に参加
本書『チャイナショックで荒れ狂う アジアのビジネス・リスク』の特徴は、「世界的に著名な識者と実務家たちが執筆に参加していること」、並びに「病気の症状把握だけでなく、原因の解明と診断にまで踏み込んでいる」の2つです。それぞれに関して、以下で説明していきましょう。
<執筆陣>
本書籍には、一部の教養人から「どうして⁉︎」と驚かれるほど、世界的なレベルのビジネスマン、識者の方々が執筆者として多く参画しています。
●ユーラシアグループ 日本代表 坂口恵氏
ユーラシアグループは、地政学的リスク分析の分野で、圧倒的に世界一と言っても良い企業です。そのユーラシアグループの坂口氏の参加ということで、驚く方が多いようです。
●PwCアドバイザリー合同会社 パートナー 福谷尚久氏
●アジア戦略アドバイザリー 代表取締役 杉田浩一氏
M&Aに関わっている方なら、福谷氏・杉田氏をご存じかもしれません。二人の執筆著書を読むと分かりますが、M&Aの「本当の本物の現場」を理解することができます。
●テキスケムグループ 小西史彦氏
アセアンで成功した日本最高のビジネスマン。マレーシアで民間人最高位の貴族称号「タン・スリ」を保有しています。
●クロール・インターナショナル・インク 影山正氏 村崎直子氏
クロール・インターナショナル・インクは、フォレンジック・リスク(ビジネスにおける様々な不正)に関する分野で世界最高峰の企業です。
●拓殖大学学事顧問・前総長 渡辺利夫先生
アジア経済、開発経済に関する押しも押されもせぬ第一人者。本書籍においては、中国経済失速の真の原因を詳しく解説する「巻頭言」を執筆しています。
中国経済失速の原因を探り、治療計画の立案をも視野に
アジアの経済失速を報じた本や記事は、目と耳で知った目前の現象を報じているにすぎません。
例えば、「中国ではこんなに企業倒産が深刻だ」という記事は、医療界で言えば、「症状」を述べているにすぎません。しかし、本当に必要であることは「なぜ、そうなったのか?」という「病名」の確定と、「治療法(=薬剤や手術)」です。
もし、病名も原因も分からないのに「どの薬にするか?」「どの手術にするか?」を考えるとしたら、それは全く無意味です。だから、まず「本当は、何が原因なのか?」を解明することが必要です。
「中国経済が失速した原因、真因は何か」が分からないのに、病名を診断したり、治療法を決定することは不可能です。本書は、中国だけでなく、アジア全般について、「診断」を試みると同時に、「治療計画」の立案をも視野に入れています。