株式会社キャリア・エックスのCEO兼コンサルタントの東海林浩樹氏は、初めて転職を考えている人に「転職活動をした結果、転職しないという選択をしてもいい」と伝えるそうです。転職活動を通じて得られる「内定」よりも大切なものとはなにか、みていきましょう。※本記事は、株式会社キャリア・エックスの『転職コラム』から転載したものです。
転職活動で「会社から内定をもらう」よりも大切なこと【転職エージェントCEOからのアドバイス】

【関連記事】転職の成功率が「高い職種」と「低い職種」【大手転職サイト元編集長が解説】

転職活動した結果、「転職しない」もアリ

初めて転職を考える方の中には、「転職できるだけのスキルがついているのかわからない」といった方も多いと思います。実際、私が転職相談に応じている方々からも、同様の相談を受けることがたびたびあります。

 

そこで私がいつも話しているのが、「転職活動をした結果、転職しないという選択をしてもいいんですよ」ということです。

 

転職活動をした結果、内定が出て「この会社に行きたい」と思えば転職すればいいですし、今の会社でまだまだできることがあると気づき、今の会社で頑張ろうと思うなら、それはそれで意義のある活動だったということです。

転職活動は、「自分の市場価値」を知る機会

なぜこのように考えるかというと、転職活動は、自分の市場価値や市場での相対的な評価を知り、その評価を現職で上げていけるのか、別の企業で上げていかないと厳しいのかをはかる機会になるからです。

 

偏差値などの指標があった高校受験や大学受験と異なり、ビジネスの世界においては、「これができるから市場価値が高い」といった評価は定性的で見えにくいものです。

 

また、自社内で評価されていても、もしかすると社外では評価されないかもしれないし、その逆もあり得ます。

 

となったときに、自身の市場価値や何ができるのか・できないのかなどを相対的に評価してもらうのに、転職活動はうってつけの場となるのです。

 

したがって、今後のキャリアを考えたり、自身の相対的な評価や伸ばすべき・身につけるべきスキルなどを見極めたりしたい、という人は、ぜひ転職活動をしてみてほしいと思います。

 

腰を重くして「活動しようか?どうしようか?」と悩むくらいなら、活動してみるほうが断然得られるものが多いでしょう。