一念発起、転職活動の末、転職が実現したものの「入社前に想定していたのと違う」と早期離職する人は少なくありません。転職を後悔しないために心がけておくべきことを、株式会社キャリア・エックスのCEO兼コンサルタントの東海林浩樹氏が解説します。※本記事は、株式会社キャリア・エックスの『転職コラム』から転載したものです。
「入社前に思っていたのと違う」…転職で後悔しないためのポイント【転職エージェントCEOが解説】

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「転職≠ゴール」転職の目的をはっきりさせる

求職者の方から転職相談を受けたり、企業の採用担当者の方と話したりしていて感じるのは、早期離職の最大の原因は、転職すること自体を目的に活動することにあるということです。

 

転職活動を始める方は、「今の職場が嫌だから」など、大なり小なり現職に対するネガディブな思いがきっかけとなる場合が多いですが、そこから「早く今の会社を辞めて次の会社に行かなきゃ」などと、内定をゴールにしてとにかくたくさん応募して内定をもらうという行動に走ってしまうと、入社後の後悔につながってしまいます。

 

そうならないために大事なことは「転職は何を実現するための手段なのか」をはっきりさせて転職活動をすることです。具体的な方法は次の2つです。

 

1.転職の「テーマ」を洗い出し、優先順位を決める

まずは、転職のテーマを決めましょう。具体的には、転職によって実現したいことを洗い出し、優先順位づけします。

 

「年収を上げたい」「労働時間を短くしたい」「勤務地はこのあたりがいい」「この業界・職種で働きたい」など、今回の転職で実現したいことは何でしょうか?それらを思いつく限り洗い出した上で、上位5つくらいの優先順位を決めましょう。それが、今回の転職のテーマであり、企業選びの基準になります。

 

実現したいことのすべてを叶えるのは簡単なことではありません。例えば、「年収を上げたい」が最優先だったとして、「年収は上げられるけれど、働き方は今よりハードになる」という選択肢があった場合、その転職を受け入れられるでしょうか?

 

そういった「何を選んで何を捨てるか」「どこを諦めたり、妥協したりできるか」といった基準を明確に持てていると、応募先もおのずと絞れてきて、数十社と応募せずとも7〜8社程度の応募で十分に希望を満たす企業に決めることもできます。

 

2.転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談

転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することで、先述した優先順位づけのための思考の整理も、1人で調べたり考えたりしていては気づかなかった選択肢に出会うことも、自身の市場価値の把握もできます。

 

これらをきちんとやってくれるキャリアアドバイザーと出会うために、1社だけでなく複数のエージェントのキャリアアドバイザーと話してみて、自分の人生を任せてもいいなと思える人をぜひ見つけてください。

 

大手エージェントは扱う求人数が豊富な一方、きめ細かいフォローは不得手、中小エージェントは紹介できる求人に限りがある一方、企業と密な関係をつくっていて企業や業界の理解度が高く、人事との繋がりも強いなど、エージェントの規模などによって強み・弱みは異なります。

 

相談した結果転職しなくても何ら問題はありませんから、複数のエージェントにあたり、信頼できるキャリアアドバイザーを見つけましょう。