多数のアスリートを輩出したスイミングスクールの校長・スポーツ科学者の村井正太郎氏によると、本番で自身の能力を発揮する力「本番力」を磨くことで、子どもの将来の選択肢が増えるのだといいます。本記事では、「習いごと」が子どもにもたらすメリットについて見ていきます。

「一番になれない」子どもたちはどうすればいいのか

勉強もスポーツも一番になれない子どもがほとんどとはいえ、「クラスでは一番を狙えそう」「スクールでは一番を狙えそう」という子どもたちは、一番を目指して本気で取り組みやすいといえます。

 

一方で、「どうせ頑張っても一番は無理」と最初から諦めている子どももたくさんいます。「真ん中くらいの位置」という程度では、自分とトップの子の実力差は努力だけで埋まりそうにないということが子どもながらに分かるようです。

 

こうなると、せっかく取り組んでいる習い事なども「つまらない」と言って続かないことがあります。学校はこういった子たちにも強制してやらせることができますが、民間のスクールは強制させられません。親としても、やる気がない習い事に月謝を払いたくはないはずです。このような場合は残念ながら、退会する流れになってしまいます。

 

しかし、一番になれないからという理由だけで、一つの習い事をやめるのはもったいないと思います。

 

ピアノのコンクールではいつも上手な子に負けてしまうけど、もう少し頑張れば自分の好きな曲が弾けるようになる。スキーでいつもみんなにおいていかれる。それでも最近は着替えがスムーズにできるようになって、段取りも良くなってきた。

 

このように、子どもの成長が明らかに見て取れるのに、順位へのこだわりだけでやめてしまうと、「もう少しやればもっといい経験ができたのに」というところで終わってしまいます。

 

ですので、「まわりの子に比べてどれだけできているか」といったように相対的に判断するのではなく、「うちの子はこの習い事を通じて、自分の目標に到達できそうか」といった視点でも見てあげてください。

 

「どんどん上を目指している子がいるのに、うちのレベルの子がいてスクールに迷惑がかからないか」「差がどんどん開いてもっとやる気がなくなったらどうしよう」という心配はしなくても大丈夫です。

 

民間スクールの多くは、一番の子どものためだけに存在しているのではありません。

 

学校には収まりきらないような子どもの才能を伸ばしつつ、一番になれない子もしっかり成長させていくということも大事な使命です。学校のような一律な指導ではなく、個々の力に合わせてプログラムを用意しています。

 

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