受験、就職活動…「ここぞという時」に成功する確率を高めるには?【スポーツ科学者が解説】

受験、就職活動……人生には「ここぞ」という場面が何度か訪れます。そんなとき、自分の実力を発揮できる人、発揮できない人の違いはどこにあるのでしょうか。50年間で57万人を指導し、多数のアスリートを輩出したスイミングスクールの校長・スポーツ科学者の村井正太郎氏が解説します。

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「ここぞという時」の成功が、その後の人生を左右する

人生には、さまざまな「本番」が訪れます。スポーツ選手にとってのオリンピック、政治家にとっての選挙、外科医にとっての手術などは分かりやすい本番の例といえます。そして、その本番で成果を出せるかどうかは、その人の人生を左右する一大事となり得ます。

 

例えばスポーツ選手の場合、もしオリンピックでメダルを獲得できれば、スポンサーや後援会などの支援体制が充実したものになり、競技に取り組む環境がよりいっそう整うことが考えられます。現役中の練習環境はもちろん、周囲に認められる実績を残すことで、引退後は監督やコーチなどの指導者となる道を選ぶことも可能となります。

 

また、たとえその競技がマイナースポーツであったとしても、メダルを獲得すれば全国的に大きく報道されます。ニュース・新聞をきっかけに、テレビ番組への出演や講演会の依頼はもちろん、知名度が高くなることで、引退後はタレントやキャスターとして活躍するケースもあります。

 

つまり、オリンピックという本番で成果を残すことは、競技者としての目標を達成することだけでなく、その後の人生にも大きな影響を残すのです。

「人生を左右する本番」は誰にでも訪れるもの

もちろん、オリンピックは限られた人だけが立つことのできる特別な本番の舞台です。しかし、規模の大小こそあれ、人生を左右する本番は誰にでも訪れます。子どもの頃のお遊戯会に始まり、受験や部活の大会・就職活動・社内会議のプレゼンテーション……あくまで一例ですが、これらは多くの人に当てはまる本番といえます。

 

大学受験においては、人気の大学・学部であれば倍率が5倍を超えることなどよくある話です。就職活動に至っては、倍率100倍を超えるケースすら見られます。わが子にそうした「本番で結果を残せる力をつけさせたい」と思う方は多いかと思います。

 

また、自分がそうした本番で失敗した経験があるからこそ、「子どもには成功してほしい」と願う親御さんもいるはずです。子どもの人生がより豊かなものになるよう願うからこそ「ここだけは良い結果を残したい」「ここだけは子どもにクリアしてほしい」と多くの親御さんが考えるのです。

本番で成功する確率を高めるなら「本番力」を磨くべし

では、本番で成功する確率を少しでも高くするためには、どうしたらいいのか。私は、その答えは、「本番で自分の能力を発揮する力」を日頃から磨いておくことだと考えています。

 

本番で自身の能力を発揮する力─言い換えれば本番という舞台に対しての強さを、私は「本番力」と呼んでいます。本番力というのは造語になりますが、イメージしていただければ分かりやすいかと思います。

 

例えば、私の学生時代には、テストの当日になると必ず体調を崩してしまう友人がいました。彼は決して勉強が苦手だったわけではなく、むしろどんな科目でも得意としていましたが、期末テストなどの当日はいつも不機嫌な顔をしていました。テスト前は眠れなくなるとも言っていて、体調が整わずもっている力を十分発揮できなかったことを記憶しています。

 

いくら勉強ができても、そのような体調ではテストどころではありません。テストが返却される際、うなだれる彼の姿から、自分が思うような良い結果を残せなかったのだと察することもありました。

 

また、スポーツに関しても同じようなことがいえます。自分自身が選手だった頃のことを思い返しても、今の指導者の立場から見ても、スポーツでは「練習でできたことを本番でも同じようにできる人」と、「練習でできたことが本番になるとできなくなる人」がいます。

 

後者の人は、例えば野球部のピッチャーなら「練習では簡単にストライクが入るのに、試合になるとボールを連発してしまう」、陸上選手であれば「記録会になると練習のときのタイムが出せない」といったようなケースがあります。

 

年始にテレビ中継で高校サッカーの選手権大会を見る人なら、PK戦でもつれ込んだ場面で豪快にボールをふかす(ゴールのはるか上に飛ばしてしまう)選手の姿を思い出すことができると思います。

 

普通に考えて、全国大会まで勝ち進んでいる選手であれば、PKのような近い距離からゴールを奪うことは難しくないはずです。少なくとも、ゴールの枠内に蹴り込むぐらいは簡単に決められそうです。しかし、いざ本番の場面になると、ゴールの枠内に蹴り込むことすら難しくなってしまうのです。

 

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コアラスイミングスクール、SIA公認軽井沢スキースクール、SIA公認大山鏡ヶ成スキースクール、ウエザーフレンド自然学校、ばんだい×2スノースクール、岩地海の学校 代表

早稲田大学教育学部卒。筑波大学大学院修士課程修了。大学卒業後にコアラ体育クラブを設立
50年間で約57万人の幼児~高校生を指導し、スポーツの発展とスポーツを通じた地域コミュニティ機能の充実を目指している。

著者紹介

連載家庭で磨く本番力…「ここ一番」に強い子を育てるために

家庭で磨く本番力 ここ一番に強い子を育てるための50の鉄則

家庭で磨く本番力 ここ一番に強い子を育てるための50の鉄則

村井 正太郎

幻冬舎MC

「テストで緊張して自分の力を出せなかった」「家では上手にピアノが弾けていたのに、発表会当日で失敗してしまった」 本番で十分に実力を発揮できない経験は、多くの子どもたち、そして親たちを悩ませています。 わが子はコ…

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