「相手の氏名・性別がわかっているとき」使える宛名
では、Paul Adamsという人物にメールを出す場合について、宛名として使えるものと使えないものとを考えてみましょう。あなたはいくつ考えることができますか?
Paul Adamsのように、英語圏では一般的に男性名であり、Paulが名前(ファーストネーム)でAdamsが苗字(ラストネーム)であることが分かっている場合は決めやすいはずです。Dear Paulのように、「呼び掛け」の言葉や挨拶と「相手の名(氏名/苗字のみ/名前のみ)」とを組み合わせた宛名を用いるのが一般的です。
A)カジュアル~一般的な呼び掛け
相手との関係性やメールの内容に応じて、次のような「挨拶(salutation)」を用います。
Hi~:最もカジュアルで一般的な呼び掛けです。
Hello~:カジュアルで一般的な呼び掛けです。
Dear~:ややあらたまった印象で親しみを込めた呼び掛けです。
To~:事務的な呼び掛けです。
B)敬称
丁寧な呼び掛けが必要な場合は、相手の苗字(または氏名)の前に「敬称」を付けます。代表的な敬称には次のようなものがあります。
Mr.~:男性一般に使います。
Mrs.~:既婚の女性に使います。
Ms.~:(既婚未婚にかかわらず)女性に使います。現在では既婚女性でもMrs.よりこちらの方が一般的です。
Dr.~:医師や博士に使います。
Sir~:爵位のある人に使います。
Paul Adamsのように判断しやすい名前の場合は、およそ以下のようにルール化できます。
【「相手の氏名・性別が分かっている場合」の宛名ルール】
▲基本的に苗字には敬称を付けるのが礼儀
▲苗字がなく名前のみの場合には敬称不要
▲挨拶(Salutation)の後ろは「敬称+苗字(または氏名)」または「名前のみ」
▲敬称も挨拶もない場合、名前のみは可能
これらのルールを踏まえて、先ほどのPaul Adamsを例に、宛名として使えるもの、使えないものをまとめると[図表]のようになります。