洗練されたビジネス英語メールについて、ビジネス英語研修会社Q-Leap代表取締役社長・浅場眞紀子氏が解説。ここでは、メールの最も重要なパーツと言える「件名」の書き方を、具体的な例とともにご紹介します。 ※本記事は、書籍『英文Eメールハンドブック』(アルク)より一部を抜粋、再編集したものです。
「日本語発想」からワンランク上へ…読んでもらえる英語メールの「件名」例 (※写真はイメージです/PIXTA)

スピード・精度・効果重視の英文メール「読んでもらえる件名」作成術

件名はメールを構成する要素の中で、最も重要なパーツと言っても過言ではありません。件名によっては優先的に読んでもらえたり、読んでもらえなかったり、最悪の場合には迷惑メールに振り分けられてしまうことさえあります。メールの核を成すトピックセンテンス※1と連動させることによって、メールの内容を正しく反映し、簡潔で具体的、かつ中身を読んでもらえるような件名を作成しましょう。

 

※1 そのメールの目的を満たす最も重要なメッセージのこと。

 

<件名作成のコツ>

 

◆省略可能な機能語(前置詞、冠詞、代名詞、接続詞、助動詞など)を省き、6~10語(スマホの横幅に一度で表示できる長さ)に抑える

 

◆初めてメールを出す相手の場合は特に件名を具体的にする

 

◆コロン(:)を効果的に使う

 

◆動詞は冒頭に置かず名詞や動名詞(-ing)の形にする

 

◆返信や対応の期限を入れる

 

◆最も重要な情報を前に出す

 

◆書き手の判断によっては、結論を件名には入れずに本文でのみ伝えることも可能

 

◆ネガティブな内容はなるべく入れない。ただし苦情の場合は、具体的な内容を件名に盛り込むべき

 

◆単語の並び替えには「複合名詞※2のテクニック」を使う

 

※2 2つ以上の名詞同士、または名詞と他の品詞をつなげて1つの意味を成すもの

 

トピックセンテンスを活用すれば、効果的な件名を作成することができます。「日本語発想例」(初級者向け)と「英語発想例」(中・上級者向け)という2つのレベルで考えていきましょう。