1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の主要株式市場は軒並み上昇しました。米国株式市場は、週初からリスク選好的な動きが強まり、堅調に推移しました。注目された週末のジャクソンホール会議では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が年内の量的金融緩和の縮小(テーパリング)開始を示唆したものの、テーパリングが直接利上げにつながらないとしたことで、市場の安心感が広がり、S&P500種やナスダックなど主要株価指数が最高値を更新しました。NYダウは週間では0.96%上昇しました。日本株式市場は、前週の大幅下落から大きく反発しました。米国株式市場やアジア株式市場の堅調を受けて、市場のセンチメントが改善したことから買い戻し圧力が強まり、日経平均株価は2.32%上昇しました。欧州株式市場も、米国株式市場の上昇が追い風となり、反発しました。独DAX指数は、0.28%、英FTSE100指数は0.85%上昇しました。中国株式市場は、新型コロナの感染が収束に向かっていることや、前週に大きく下落した反動から買戻しが優勢となり、大きく反発しました。中国本土市場の上海総合指数は2.77%、香港ハンセン指数は2.25%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、世界的に株式市場が上昇したことを支えに堅調な展開となり、週間で0.72%に上昇しました。
<債券>
主要国の長期金利は上昇しました。米国の10年物国債利回りは、投資家のリスク選好姿勢を背景に米株式市場が堅調に推移したことなどを受けて週間では0.048%上昇しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも上昇しました。
<為替>
円相場は、対ドルでは0.15%の小幅な円安となりました。ユーロが対ドルで上昇したことから、対ユーロでは1.07%の円安となりました。また、前週に大幅に下落した豪ドルは買い戻しが入り、対豪ドルでは2.54%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、投資家のリスク選好姿勢が強まるなか大きく買い戻され、週間で10.30%と大幅に上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年8月23日~8月27日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年8月30日)
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