東南アジア全域のスタートアップ、合計82億⽶ドル調達
「東南アジアエグジット状況報告」では、2020年および2021年における東南アジアのテクノロジースタートアップのエグジット状況の分析と予測をご紹介いたします。当報告書はGolden GateVenturesのエグジット分析の第2版です。東南アジアではスタートアップエコシステムへの関⼼が⾼まっており、新型コロナウイルス感染症の世界的⼤流⾏にもかかわらず、東南アジア全域のスタートアップは合計82億⽶ドルを調達しています(出典:Cento Ventures / Tech In Asia)。
当然、2020年の資⾦調達額は2019年よりは少なかったものの、回復の兆しを⾒せています。注⽬すべき2つの重要な事実は、資⾦の50%がGrab、Go-Jek、Travelokaなどのユニコーン企業へ向けられたことです。さらに重要なこととして、Cento Venturesは同じ報告で、5,000万~1億⽶ドルの規模のディールが増加(2019年から26%増)したことを⽰しました。
これらのラウンドは、通常はシリーズBおよびCのラウンドであり、今後3~4年間における潜在的なエグジットの強⼒なパイプラインを提供しています。2021年の始まりは、東南アジアのベンチャーキャピタル業界にとって史上最⾼のスタートを⾒せました。第1四半期に60億ドルを調達したことで(出処:Dealstreet Asia、PWC、Genesis Ventures)、エコシステムは素晴らしいスタートを切りました。
当報告書の分析⽅法には、Golden Gate Venturesの独⾃データおよび公開データベースや公開報告書の両⽅を利⽤したトレンド分析が含まれます。取得したデータはまず社内で分析されてから、ゼネラルパートナーやリミテッドパートナーと共有され、専⾨家によるレビューが⾏われました。最後にGolden Gate Venturesのチームが過去のデータ、現在のトレンド、および資⾦調達の動態情報を組み合わせ、東南アジア全域でのエグジットを予測しました。前回の報告書と同様に、エグジット数の予測は次の要因により判断されました。
●エグジットの可能性
●エグジットの時期
●過去の資⾦調達および予測される資⾦調達
●成⾧ベンチャー企業の予測される将来のエグジット(⼀部はベンチャーキャピタルファンドのセカンダリー投資が推進⼒となる)