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2018年~2019年の振り返り
多数のユニコーン企業が出現する東南アジア
東南アジアのインターネット利⽤は引き続き拡⼤し、2019年のユーザー数は3億6,000万⼈に到達しました。
2015~2019年、東南アジアで2,000社以上のスタートアップがベンチャーキャピタルから資⾦調達しました。2019年現在、東南アジアには下記のような11社の成長性が高いユニコーン企業が存在しています。
Grab、Lazada、Razer、
OVO、Sea Group、Traveloka、Tokopedia
2016~2019年に調達された全資⾦400億米ドルのうち、輸送および⾷品ユニコーン企業は、150億米ドルと、最も多い割合を受け取りました。
ディール数は2019年過去最⾼を記録
2020年の投資額は合計82億⽶ドルに達しました。2021年はスタートの段階ですでに、テクノロジースタートアップのあらゆる資⾦調達の記録を上回っています。
未公開企業による資⾦調達は2019年に87.6億⽶ドルに達しました。
フィンテック分野のディール額は2019年に17億⽶ドルの記録的な⾼⽔準へ急増し、2018年から40%増加しました。これは、(1)ディール数の増加(2019年のディール数は15%増加)、および(2)VNpayやFinAccelなどの決済企業や融資企業への投資増加、両⽅の要因が原動⼒となりました。フィンテック分野の資⾦調達のトレンドは、2021年も継続しています。
全てのステージを通じてディール数が増加中
シリーズB~C企業全体での展開は⽐較的ゆっくりと増加している⼀⽅で、シード~エグジット間近のスタートアップの健全なパイプラインは拡⼤が続いています。
300万⽶ドル未満のディールは2017~2019年に約2倍に増加しました。
エコシステムが成熟している兆候として、6,000万⽶ドル以上の後期ステージのディールも2017年から2019年にかけて平均前年⽐1.6倍のペースで着実に増加しています。
エグジットイベント数
前回2019年の報告での予想は、実際の結果よりもやや強気なものでした。前回の報告で
は、ベンチャーキャピタルによる成⾧投資の⼒強い拡⼤が考慮されていませんでした。スタートアップにエグジットに対する差し迫ったニーズや圧⼒がなかったのです。シリーズA後のラウンドでフォローオン投資(追加投資)を容易に受けることができました。