(※写真はイメージです/PIXTA)

子どもが産まれたら、「健康に育てたい」というのがすべての親の思いだろう。すると、離乳食なども手作りが望ましいように感じる。ただ、手間も時間もかかり、体や精神の負担になってしまうことも。ゆとりを持って楽しく育児をおこなうためには、市販の離乳食を利用してもいいのではないか。自身も、育児に市販の離乳食を利用し、「ゆる育児」を実践している精神科医の宮川紫乃氏に、その利点を紹介してもらった。

市販の離乳食を使うのは手抜きなのか

0歳児の育児においてどこで楽をできるでしょうか? 例えば家事の負担を減らすために乾燥機付き洗濯機や自動掃除機、食洗機などの便利な家電に頼るという選択肢はありますよね。料理をせずに外食やテイクアウトをするというのも一つの手です。それと同じ発想で、離乳食も市販のものを利用してみてはいかがでしょうか?

 

昔は「離乳食は手作りが当たり前」というような風潮がありましたが近年はそのような流れも徐々に薄れ、レトルトのものも普及しつつあります。

 

しかし、どこか作らないことに対する後ろめたさや便利なものがなかった親世代の人に「離乳食を作らないのは手抜き、子供がかわいそう」と言われてしまうようなケースも依然としてあり、多くの方ががんばって手作りをしているのが現状です。

 

また、SNSが普及した現代では良い意味でも悪い意味でも人との繋がりが容易となり、他人の生活が可視化されています。Instagramでママアカウントの方々が「#離乳食メニュー」などと美しい手作り離乳食を載せているのを見て「私はこんなに作れていない…」と落ち込んでしまうケースもあると思います。

ベビーフードの利点

ベビーフードには多くの利点があります。

 

・とにかく楽!

・災害時にストックがあると安心

・外出時に便利

・栄養バランスが非常に良く考えられている

・自分が普段使わない食材が多く含まれていてバリエーションに富む

・大人が食べても美味しいくらい良くできている

・離乳食イヤイヤ期でもベビーフードなら食べてくれるときがある

・離乳食作りをやめることにより心に余裕が生まれて親が精神的に健康でいられる

・その結果、子供に優しくすることができて愛情に繋がる

・料理の時間を絵本を読んだりする時間に回すことができる

 

などがあげられます。魅力的ですよね。

ベビーフードの欠点

こちらは

 

・手作りよりお金がかかってしまう(1食100-200円)

・ストックする場合は置き場所を必要とする

 

くらいでしょうか。安価なものを探したりセールのときにまとめ買いしたり工夫の仕方はありそうです。

 

毎日ベビーフードを利用するのは経済的に難しいもしくは抵抗があるという方は、週1回は楽をする、本当に疲れたとき用にストックしておく、などという使い方もありだと思います。

 

日本のメーカーでも和光堂、キユーピー、ピジョン、森永乳業など大手メーカーの商品が多数あり、ベビー用品店やドラッグストアなどでも購入できます。私はiHerbというサイトでアメリカのベビーフードを購入しています。オーガニックの視点で選ばれた健康食品やサプリメントを取り扱っている通販サイトで簡単かつ安全に輸入することができます。

「ゆる育児」のススメ

肩の力を抜いて親も楽しみながらゆるーく育児をするということを私は「ゆる育児」と呼んでいます。子供をゆっくり大事に育てていくためには、まず親が無理をしすぎないことが重要です。ちょっと疲れたな〜と思ったら、少し楽をしてみてください。

 

ぜひ積極的にベビーフードを利用して頂いて離乳食生活の精神的・時間的負担を減らし、パートナーの方にもそれを理解・支援して頂けたらと思います。

 

 

<参考文献>
1)Matsushima et al, 2020; Cambridge University Press

 

※本文章で紹介している商品を取り扱う企業との、利益関係はありません。
 

 

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