介護調査「いつも以上に元気に振る舞う老親」の意地とプライド (※画像はイメージです/PIXTA)

親の介護は子ども世代にとって頭の痛い問題です。周囲の協力を得ながら、親を適切にサポートしていく方法を探ります。※本記事は、老親介護の実情や対策について、様々なメディアで情報を発信する太田差惠子氏の著書『親の介護で自滅しない選択』(日経ビジネス人文庫)より一部を抜粋・再編集したものです。

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「介護申請・認定調査時」に仕事を休む?

自滅する人

→申請のために休み、調査日は出勤


自分の人生を大事にできる人

→申請日は出勤、調査日に休む

 

●代行申請という方法がある

 

介護保険制度のサービスを利用するためには、「申請」が必要なことはすでに述べた通りです。「申請」するには面倒な手続きが必要なのでは、と想像するかもしれません。しかも役所に行くためには、仕事を休まなければ、と。親が遠方に暮らしている場合はなお更です。その手間により、1日のばしになっている人もいるでしょう。

 

本来、介護保険のサービスを利用するためには本人、または家族が申請しなければいけないのですが、「代行申請」という方法があります。地域包括支援センターなどの職員が、本人に代わって申請することができます(無料)。先日も、地域包括支援センターの職員が、「私たちに電話1本かけてきて『親の介護保険の申請をしたい』と相談いただけたら、すぐに親御さんのところに伺って申請をするのですが」と、そのシステムが周知されていないことをもどかしげに話しておられました。

 

申請をすると数日以内に、訪問による認定調査が行われることになります。「申請」の日に仕事を休み、「調査」の日は休まない、という子供が多いのですが、それはお勧めできない方法です。

 

なぜなら、プライドや意地から、質問されることに対して「できない」ことも「できます」と答える親はとても多く、現実よりも「元気(介護度が低い)」と判断されてしまうことがあるからです。認定結果に影響することも考えられます。子が仕事を休んで立ち会ったケースでさえ「目を離した隙に、母親は調査員にお茶を出して元気そうに振舞っていました」というため息交じりの声を聞くこともあります。

 

また、もともと介護保険の申請に前向きではない親が、調査日になると「今日は出掛けることになったので来ないでください」と断りを入れてしまうため、一向に調査ができなかった、という人もいました。子供が待機していれば、親が断りを入れるようなこともないでしょうし、実際以上に元気に振舞っても、実際のところを親に代わって伝えることもできます。家族が話したことも調査票に記載してくれます。

 

度々仕事を休むことが難しいなら、代行申請をして、認定調査の日に付き添いましょう。

 

 

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介護・暮らしジャーナリスト

京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。企業、組合、行政での講演実績も多数。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格も持つ。

一方、1996年親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」(http://paokko.org/)を立ち上げ、2005年法人化した。現理事長。

2012年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了(社会デザイン学修士)。

【主な著書】
『親の介護で自滅しない選択』(日経ビジネス人文庫)、『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)、『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版』『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第2版』『子どもに迷惑をかけない・かけられない! 60代からの介護・お金・暮らし』(以上翔泳社)など多数。

著者紹介

連載「親の介護」と「仕事の継続」を実現する具体的なメソッド

親の介護で自滅しない選択

親の介護で自滅しない選択

太田 差惠子

日経ビジネス人文庫

「親に認知症の疑いがみられたら ? 」 「医療費・介護費がふくれあがって限界に…」 「遠距離の親が入院、どうみればいいか」 「同居を頼まれたらどうする ? 」 「何もしてくれないきょうだいに、どういう態度をとればいい…

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