なぜ親の介護のために嘘をついてまで休職し自滅する人がいるのか…「自分の人生を大切にしていない」 (※画像はイメージです/PIXTA)

親の介護に追われて退職、収入を失ってピンチに陥る人は少なくありません。周囲の理解を得ながら自分の収入を確保して介護を続けるにはどうすればいいのでしょうか。具体的な事例を用いて解説します。※本記事は、老親介護の実情や対策について、様々なメディアで情報を発信する太田差惠子氏の著書『親の介護で自滅しない選択』(日経ビジネス人文庫)より一部を抜粋・再編集したものです。

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親の手術で仕事を休む場合、職場に理由を伝える?

自滅する人

→別の理由と偽って休む


自分の人生を大事にできる人

→親の状況を話して休む

 

●偽ると説明がつかなくなる

 

この質問を見て、自分の人生を大事にできる人は頭に大きな「?」が浮かんでいるかもしれません。親の手術の付き添いで休暇をとるのに、なぜ別の理由と偽る必要があるのか分からないからです。

 

けれども、意外と「偽る」人はいるのです。職場にプライベートなことを持ち込みたくない、という思いがあるようです。直属の上司や同僚が理解してくれるか不安があるという人もいます。

 

けれども、高齢の親が手術を受けるということは、その後の生活にも影響が生じる可能性があります。目が覚めて容態が落ち着かなければ、家族は病院に待機しなければいけないでしょう。それに、今の時代、入院できる期間は短くなっており、早々に退院を言い渡されることがあります。退院の日はもちろん、退院して介護の体制を築くまでの期間も、親に付き添う必要が生じる可能性があります。

 

職場に親が倒れたことを伝えていないと、たびたびの休暇、早退や遅刻について説明がつかなくなります。そして「これ以上、職場に迷惑をかけられない」と辞職に追い込まれることになりかねません。「出産・育児」の場合は、あえて言わなくても分かってもらいやすいですが、「親の介護」は、言わないと、周囲に理解してもらいにくいといえます。

 

●追い込む方にまわっても自滅

 

職場の誰もが、生まれてきた以上、「親」がいます。同僚、部下の親、上司の親が倒れることも。しかも、それぞれの家族背景は多様です。配偶者がいて、きょうだいも複数という人は「自分が動かなくても誰かが動いてくれる」ケースもありますが、自分しか動く者がいない人もいるのです。

 

不用意な言葉を発する側にまわっても自滅する可能性があるので注意を。

 

「ほかに、付き添う家族はいないの?」

「いつまで、かかるの」

「仕事を終えてからにしたら」

 

配慮のない言い方をして、相手を追い込むと、辞職につながることも。有能な同僚が辞めれば、職場の大損失です。親が倒れた当初はバタバタしますが、一定期間たてば必ず落ち着きます。お互い様の意識を持ち、「隠す」ことよりも、「両立」できる体制づくりをすることに力を注ぎたいものです。

 

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介護・暮らしジャーナリスト

京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。企業、組合、行政での講演実績も多数。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格も持つ。

一方、1996年親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」(http://paokko.org/)を立ち上げ、2005年法人化した。現理事長。

2012年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程修了(社会デザイン学修士)。

【主な著書】
『親の介護で自滅しない選択』(日経ビジネス人文庫)、『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)、『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと 第2版』『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第2版』『子どもに迷惑をかけない・かけられない! 60代からの介護・お金・暮らし』(以上翔泳社)など多数。

著者紹介

連載「親の介護」と「仕事の継続」を実現する具体的なメソッド

親の介護で自滅しない選択

親の介護で自滅しない選択

太田 差惠子

日経ビジネス人文庫

「親に認知症の疑いがみられたら ? 」 「医療費・介護費がふくれあがって限界に…」 「遠距離の親が入院、どうみればいいか」 「同居を頼まれたらどうする ? 」 「何もしてくれないきょうだいに、どういう態度をとればいい…

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