「ちょい古物件」におすすめのリフォーム・アイデア
●水回りを「極力コンパクト化」
コロナ禍の賃貸市場では、室内設備を必要最小限にまとめたスタイルがトレンドとなります。もっとも顕著なのは水回りです。バスルームがあっても浴槽にお湯を張る日はほとんどない人も増えてきており、バスルームをシャワーブースに置き換えても生活に支障は来しません。余ったスペースは、新たな形で有効活用が可能です。
●「もう1部屋」のスペースを確保
狭いワンルームとはいえ、リフォームの可能性がゼロというわけではありません。水回りリフォームのように、バスルームをシャワーブースに入れ替えれば、そのぶん居住スペースに余裕ができます。その場所を、パソコンテーブルが設置できる「ワークコーナー」に改装すれば、在宅ワークにぴったりのワンルーム・スタイルの完成です。
一方、専有面積が広く部屋数が豊富なファミリータイプの間取りなら、コロナ禍仕様のリフォームは比較的自由です。まずは、家族それぞれが個別に仕事や勉強に打ち込めるプライベートスペースを数ヵ所作る必要があります。今後も在宅ワークやオンライン授業が定着する可能性が高いことから、ノートパソコン等が置けるデスクスペースが複数設けられればベストです。Web会議の際に間仕切りできる装備があれば、それほど面積が広くなくても問題ないでしょう。
●抗菌仕様の建材の利用
最近では抗菌トイレのみならず、壁材や床材、ドアレバーなどにも抗ウイルス加工が施された商品が増えています。これらの商品は金属の抗菌(菌の繁殖を抑制)作用を採り入れたものがほとんどで、滅菌作用を持つわけではありませんが、入居者募集時に「抗菌仕様の賃貸住宅です」とアピールできるメリットがあります。
●趣味が楽しめる賃貸条件
テレワークが導入された人は、会社への通勤時間が自宅の自由時間へと置き換わりました。そのため、これまでやりたくてもできなかった自宅の模様替えを楽しむ人が増加し、ホームセンターは長蛇の列です。
模様替えのみならず、バルコニーでのガーデニングや居住空間の改装のニーズは高く、賃貸住宅も例外ではありません。そのことから、入居者募集時の賃貸条件を「D.I.Y.可」にする手段も効果的です。入居者が自己負担でリフォームしてくれれば、オーナーの出費はいくらか軽減される可能性もあります。
また、在宅ワークの合間にスポーツやゲームといった趣味を楽しむ人も増えてくるでしょう。フィットネスバイクやプッシュアップバーなど室内に設置可能な機材を取り入れるのもよさそうです。また、オンラインゲームや映画・音楽鑑賞、楽器演奏のニーズも高まることが想定され、このような「巣ごもり需要」が増大すると、騒音や振動といったご近所トラブルへの配慮も考えた上でのリフォームをするのがよさそうです。
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