その他 統計
連載統計から紐解く日本の実情2021【第143-1回】

大卒会社員「10年目の平均年収」…1位「建設業」573万7300円と最下位「宿泊業、飲食サービス業」388万1700円の格差は1.47倍も

統計データ会社員の給与業種別年収格差

大卒会社員「10年目の平均年収」…1位「建設業」573万7300円と最下位「宿泊業、飲食サービス業」388万1700円の格差は1.47倍も

同じ「会社員」という肩書ながら、給与は人それぞれ。そんななか気になるのが、同年代の年収。「平均と比べて、自分はどれくらいなのか」「大学で同級生だったあいつの年収は」……。そこで大卒会社員、社会人1年目の平均年収と、その10年後の平均年収を業界別に見ていきましょう。

大卒会社員、初任給ですでに給与格差が…

今年の春、大学を卒業し、初めて手にした給料。そこで初めて社会人になったという実感を得た人も多いのではないでしょうか。

 

厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』によると、大学卒の場合の平均初任給は21万200円。男性が21万2800円、女性が20万6900円です。

 

また従業員1000人以上企業の大卒初任給は、男性21万5900円、女性20万9700円、従業員100~999人企業は、男性21万1000円、女性20万5200円。従業員10~99人企業は、男性20万6000円、女性は20万1800円。会社の規模によって、初めて手ににする給料で、すでに差が生じています。

 

さらに日本標準産業分類に基づく16大産業別に初任給を見てみると、業界によっても初任給にはバラつきがあり、最も初任給が高いのは「学術研究、専門・技術サービス業*1」で22万7200円。一方で最も初任給が少ないのが「複合サービス事業 *2」で18万4900円と、3万8000円の差が生じています。

 

*1:自然科学研究所、法律・特許事務所、公認会計士・税理士、社会保険労務士事務所、広告業(広告代理、屋外広告)、獣医業等

 

*2:郵便局、農協、事業協同組合等

 

【16大産業別初任給】

 

「学術研究、専門・技術サービス業」227200円

「鉱業、採石業、砂利採取業」219800円

「情報通信業」218100円

「建設業」216700円

「不動産業、物品賃貸業」213900円

「卸売業、小売業」211000円

「教育、学習支援業」209400円

「生活関連サービス業,娯楽業」209000円

「金融業、保険業」207300円

「医療、福祉」206900円

「製造業」206600円

「サービス業(その他)」205300円

「電気・ガス・熱供給・水道業」202200円

「運輸業、郵便業」201500円

「宿泊業、飲食サービス業」200800円

「複合サービス事業」184900円

 

出所:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』より

 

就職先を決める際、複数の業界から内定をもらった人もいるでしょう。なかには、友人たちと「初任給いくらもらったか」という話をして「あっちの業界にしておけばよかった」などと後悔している人もいるかもしれません。

 

いまさら後悔…(※写真はイメージです/PIXTA)
いまさら後悔…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

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    連載統計から紐解く日本の実情2021

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