「支出を増やさずに収入だけを増やそう」の落とし穴
例えば、「月収100万円の私だったら」広い家に住んで掃除は外注にお任せすることも選択できそうです。仕事でも細かい事務仕事はアルバイトにすべて任せられたりもできるでしょう。「月収100万円の私だったら」と常に思っていることで日常のあらゆる選択基準が変わっていきます。これを習慣化していけばセルフイメージは自然に書き換わってくるのです。
ついでによくあるセルフイメージが書き換わらないパターンが、〝支出を増やさずに収入だけを増やそう〟という考えです。節約が悪いわけではありませんが、例えば節約のために外食は控えて、家で夕飯を作る、という思考を一つとっても、自分が働くコストを「0円」に設定してしまっています。
例えば、時給10万円の方が食材費3000円で料理をしたとしましょう。この方の出費は3000円でしょうか? 違います。買い出しに行って料理を作って、片付けに要した2時間、つまり人件費20万円が加わります。それであれば外食や宅配を頼んだほうがよほど安くなるわけです。
自分の時給を「0円」換算しているのも実はセルフイメージです。例えばあなたの時給を2万円で考えてみてください。すべての行動パターン、選択が変わるはずです。
繰り返しになりますが、セルフイメージを変えていかなければ、自分の変化は起きません。セルフイメージの書き換えは、プロのコーチに関わってもらうことが最も有効ではありますが、ご自身でも書き換えられます。
あなたが「変われない」「結果が出ない」と思っているのは、育ててくれたご両親や環境のせいでもなければ、努力が足りないのでもありません。セルフイメージを書き換える決断をしていないだけなのです。
日本人がよく意識しているセルフイメージにこういうものがあります。
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