中山てつや氏は著書『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』のなかで、職場における諸問題について語っています。当記事では、中山氏のキャリアコンサルティングとしての実務経験をもとに、日本の企業における問題点を考察していきます。

​外資系企業における、シンプルな「成果主義」の実際

外資系企業で経験した成果主義の仕組みは、個人的な見解ではありますが、人事制度としては、実にシンプルなものでした。

 

まずは、期初に各人が勝手に目標を3つ掲げ、上司のレビューを受けます。その際に、部下が設定した目標を、上司が大幅に訂正することは、滅多にありません。

 

期末になると、目標に関しての達成状況を記入し、上司の最終評価を受けます。評価に関する、上司とのオフィシャルな話し合いは、1年を通してその2回だけです。その後、評価に応じて報酬額が決まります。年俸制でしたので、金額はある程度確定していましたが、インセンティブボーナスで多少の変化はありました。

 

しかし、会社の業績いかんで、年収が乱高下することはなく、むしろ毎年、着実に増えていきました。年収の増え方は、上司との相性が良い時ほど大きくなった記憶があります。

 

また、この会社には、全社の利益が予定を上回った場合に実施される、「プロフィットシェア」という制度がありました。世界中の全社員に、余剰利益を、隈なく還元する仕組みです。時に、相当額の臨時収入が入りますので、仕事に対するモチベーションは、大いに盛り上がることになります。

 

外資系企業の経営理念の根底には、株主への増配と同じレベルで、「人的資本にも利益還元する」というポリシーを感じます。また、社員に対する利益還元の思想が、人事制度にも反映されているように思えてなりません(少なくとも、著者が経験した外資系はそうでした)。

 

あさs
外資系企業の経営理念の根底「人的資本にも利益還元する」(画像はイメージです/PIXTA)

外資系企業にも「年功序列」的要素は存在する!?

もうひとつ、特筆すべきことがあります。

 

外資系と聞くと、一般論ではありますが、実力主義が徹底していて、給料も、もらえる時は沢山もらえるが、何かあるとすぐにリストラされるなど、かなり荒っぽい印象があると思います。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

注目のセミナー情報

​​【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』

 

【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!

次ページ確かに「下剋上の世界」ではあるが…

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法

改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法

梶川 博、森 惟明

幻冬舎メディアコンサルティング

「脳梗塞・認知症・運動器症候群」 三大疾患 徹底解説シリーズの改訂版! 三大疾患「脳梗塞・認知症・運動器症候群(ロコモ)」を治療・予防することで「寝たきり」と「認知機能低下」を防ぎ、高齢者が自立して健やかな老後…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録