同じ形をくり返す点に石を打ってはいけない
お互いに石を取ったり取られたりして、同じ形をくり返すことを「コウ」といいます。「未来永劫(みらいえいごう)」の「劫」で、とても長い時間のことを指します。[図表5]を見てください。
黒の1で白1子を取ると、続けて白も白の2で黒1子を取りました。すると、最初の図にもどってしまいます。これをくり返すと同じ形が続いて、永遠に終わることがありません。正式な対局では、白の2のようにすぐ相手の石を取り返すと反則負けとなります。
それでは、コウができたときはどうすればよいのでしょうか。[図表6]のように、コウではない所に一度打ちます。
白の2のように一度他の場所に打って盤上の形が変われば、白の4と打ち黒1子を取ることができます。これを、「コウのルール」といいます。
【コウの終わらせ方】
[図表7]の左図のように白の2と打たれたら黒の3と取られそうな石をつなげて守ったり、右下の図のように黒の5のあとに白の6とコウに関連した相手の石を取ってコウの形をなくしたりすることで、コウは終わります。これを、「コウの解消」といいます。