「お金持ちになりたい」というのは理想の未来ではない

高野 貴士
「お金持ちになりたい」というのは理想の未来ではない

「起業したい」「ビジネスで成功したい」……ぼんやりと願っていても、何から始めればいいのか?は分からないものです。本記事では、7年間で約1000人もの起業プロデュースを行ってきた株式会社クリエスティヴ代表・高野貴士氏が、「課題の抽出の方法」について解説していきます。

「お金持ちになりたい」は、理想ではない?

次に理想の未来を特定しますが、ここでも気をつけてください。相談に来られるほとんどの方が理想の未来ではなく、目の前の課題に向き合っているだけになってしまっている場合も多いのです。

 

また、「お金持ちになりたい」というのも理想の未来ではありません。「時間が欲しい」も同様です。また、「上司とうまくいく会社に転職したい」といったことを理想の未来に掲げる人がいますが、これもただ単に、現在地にある課題の一つに過ぎません。

 

このような相談者はたとえ転職して課題が解決したかのように思えても、また新しい職場の上司とうまくいかない可能性もあります。なぜならば、目の前の課題は変わっても、この方の内側にある真の課題が解決していなかったとしたら、何も変わっていないのと同じだからです。

 

あなたが起業へ向けたコーチングを受け、コーチと理想の未来を探していく際、目の前の課題解決に躍起になっているとしたら、そのコーチはプロとはいえません。

 

私の場合、相談者が「お金がなくて……」「時間がなくて……」「上司とうまくいかなくて……」と話し出しても、その課題は横においといて「それで、あなたは結局どうなりたいのですか?」と聞いていきます。

 

理想の未来や夢は、もっと大胆なことです。人生を変えようとしているのなら、本当に向き合わねばならないのは理想の未来、そしてそれを達成するための真の課題です。そうでないと結局、目の前の課題を解決しただけでストレスがなくなり、「今のままでもいいか」ということになってしまいます。

 

 

高野 貴士

株式会社クリエスティヴ 代表取締役

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