警察官の給与…トップは「東京」、47位は?
全国で30万人ほどの警察官がいますが、昨今、年間10人程度の殉職者がいるといわれています。殉職の場合は二階級昇進、というのはよく知られた話で、遺族には特別賞恤金が支払われます。
市民を守る警察官。その給料はほかの公務員同様に俸給と呼び、民間企業でいえば基本給にあたります。
国家公務員は内閣人事院が発表する人事院勧告に従い俸給が決まり、地方公務員は各都道府県自治体が人事院勧告に準じて俸給表を設定したり、独自で設定したりしています。
総務省『給与・定員等の調査結果等』(令和2年)によると、47ある都道府県で最も平均月額給与が高いのが「大阪府」で49万543円。第2位が「東京都」で48万6335円。「神奈川県」48万1146円、「埼玉県」46万9449円、「滋賀県」46万9287円と続きます(図表1)。
一方で最も平均月額給与が低いのは「宮崎県」で41万3803円。「青森県」41万3987円、「佐賀県」41万4573円、「鳥取県」41万5492円、「石川県」41万5999円と続きます。
また警察官はほかの公務員同様、各個人の在職期間に応じて支給される「期末手当」と、各個人の勤務成績に応じて支給される「勤勉手当」が支給されます。最も多いのが「東京都」で、期末手当と勤勉手当の合計が187万8500円。続いて「大阪府」「愛知県」「京都府」「神奈川県」と続きます。一方で最も少ないのが「鳥取県」で137万円。「青森県」「高知県」「島根県」「秋田県」と続きます。
単純計算すると「大阪府」の場合、平均年収は762万4620万円。「宮崎県」の場合は647万4536円。地域の特性等もありますので、一概に高い・安いとはいえませんが、地域によって年収に100万円以上の差が生じています。
ときに命の危険にさらされる、警察官。平均年収700万円程度の現状を、安いと思うかそれとも高いと思うか、人それぞれですが、市民を守るという姿勢には、尊敬の念を抱くばかりです。
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