資産分散が主目的ならスタジオタイプなども狙い目
ニューヨークで不動産投資をする目的は、主に2つある。1つはタックスメリット、もう1つは資産の分散である。短期で大きなタックスメリットを得たい場合は、築22年以上経過した木造の一戸建てが対象となるが、鉄骨鉄筋造でも築47年経過していれば、多少期間は長くなるものの、きっちりタックスメリットを得ることができる。
午前中に視察をしたロングアイランドシティの物件は、短期で大きなタックスメリットを得られる物件である。
もう1つの目的である資産の分散だが、安定資産として不動産を購入する場合には、人に貸しやすい、キャピタルゲインも望める物件が重宝される。そのため、スタジオタイプ、ワンベットルームタイプが狙い目で、さらにいえば、眺望が良い部屋がお勧めだ。午後に視察したのは、それらに該当する物件である。
築年数47年以上でタックスメリットも狙える小型物件
マンハッタンの物件視察では、リダック社の斉藤嘉一氏にご案内いただいた。
●1件目<NINE 52ND>
【建物概要】
住所:ミッドタウン西 52丁目 8th Avenueと9th Avenueの間
タイプ:Condo
築年:1940年頃
階数/総戸数:7階/155戸
交通:50St 徒歩5分 7Ave 徒歩7分
1件目の物件は、徒歩15分圏内にセントラルパーク、タイムズスクエア、ロッフェラーセンターがあり、スーパーやレストランが多数揃った利便性の高いエリアにある。外観は茶色を基調とした、古きよき時代のニューヨークらしい建物。
築70年以上の物件であるが、リノベーションが完了しており、内部は最新のコンドミニアムに近い。フロントには24時間受付担当者がいるため、荷物を預かってもらうことなども可能。年内には、共用施設としてジムやワインセラーといった設備の導入も予定されている。
1部屋目は、広さが724Sqft、間取り1ベッドルーム、1バスルーム。物件価格$1,381,000で、家賃収入$3,600/月(想定家賃)のコンドミニアムである。
★1部屋目
【物件概要】
物件価格:$1,381,000
家賃収入:$3,600/月
固定資産税:$12,744/年
タイプ:マンション
間取り:1ベッドルーム、1バスルーム
面積:724Sqft
家具が設置されているモデルルームを見たが、1ベットタイプでも、夫婦と小さい子供という家族構成なら問題ない広さとのこと。窓からの眺望は北向きとなる。
2部屋目は、広さが479Sqft、間取り1ベッドルーム、1バスルーム。物件価格$877,000で、家賃収入$2,800/月を想定している。
★2部屋目
【物件概要】
物件価格:$877,000
家賃収入:$2,800/月
固定資産税:$8,424/年
タイプ:マンション
間取り: 1バスルーム
面積:479Sqft
大きなカウンターキッチンが付いた、ワンルームタイプの部屋。電子レンジとオーブン、冷蔵庫は全ての部屋に同じ物が備え付けられている。
窓は南向き。もともとここの物件は病院だったということで、窓からは中庭を望むことができる。広さは44平米ほどで、日本の1DKぐらいの広さ。ワンルームタイプなので単身用として使われるが、1人暮らしなら十分な広さがある。
3部屋目は、広さが725Sqft、間取り1ベッドルーム、1バスルーム。物件価格$1,289,000で、家賃収入$3,600/月(想定家賃)のコンドミニアムである。
★3部屋目
【物件概要】
物件価格:$1,289,000
家賃収入:$3,600/月
固定資産税:$12,768/年
タイプ:マンション
間取り:1ベッドルーム、1バスルーム
面積:725Sqft
●屋上
ロケーションが良く、ロッフェラーセンター近辺には日系企業も多いため、そうした賃貸ニーズも望めるエリアである。最近のマンハッタンのコンドミニアムは大型化しており、部屋によっては100万ドル以下で購入できるスタジオタイプやワンルームタイプが充実している物件は希少である。