前回は、マンションの購入前にチェックすべき管理費・修繕費を取り上げました。今回は、入居したくなるリノベーションの実例を紹介していきます。

若いカップルや新婚さんをターゲットにした改築

さて、実際にどんなリノベーションをすればいいのでしょうか。ここでは弊社のグループ会社などが手掛けたリノベーションを、いくつか紹介したいと思います。思い切った間取り変更などで、中古住宅というイメージを一掃できるようなサンプルを紹介します。

 

【実例1 (仮称)ハイム上野

購入当時、築30年以上年経過しており、キッチン、浴室等も傷みがひどくなっていました。いわゆる「経年劣化」が激しく、さらに間取りも和室2部屋でリビングが狭く、現在の生活スタイルには合わなくなっている印象を持ちました。

 

その半面で、場所は最寄り駅から徒歩約5分という好立地で、人気がある場所だったため、若いカップルや新婚さんをターゲットに広々したリビング、カウンターキッチン、収納スペースをたっぷり確保した間取りに変更するリノベーションを考えました。

 

あとはリノベーション後、転売するか、賃貸でしばらく人に貸すか、迷っていたのですが、結果的にリノベーション完了後、売却と賃貸の両方で募集を開始し、相場より2割ほど高い賃料で賃借人が決まりました。その後、10%を超える利回りで個人投資家に売却することができました。

 

●リノベーション前の間取りとサンプル写真・BEFORE

 

●リノベーション後の間取りとサンプル写真・AFTER

3LDKから広いリビングを確保した2LDKに変更

【実例2 (仮称)昭和リバービュー

最寄り駅から徒歩2分の好立地で最上階の角部屋。新婚家庭や老夫婦をターゲットにした間取りへと変更をしました。

 

まず、和室をなくし、3LDKを広いリビングを確保した2LDKへ。また洋室の壁を「R壁」にすることで使いやすくして印象的なものにしました。リノベーション完了後、現地販売会において、相場より1割ほど高い価格で即日売却できました。

 

●リノベーション前の間取りとサンプル写真・BEFORE

●リノベーション後の間取りとサンプル写真・AFTER

 

本連載は、2014年10月10日刊行の書籍『任意売却物件ではじめるローリスク不動産投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

任意売却物件ではじめる ローリスク不動産投資

任意売却物件ではじめる ローリスク不動産投資

安田 裕次

幻冬舎メディアコンサルティング

サラリーマンが副収入を得る方法として注目を集める不動産投資。しかし不動産は決して安いわけではありません。 初期費用がかかるほどリスクは高くなるため、不動産投資の基本はできるだけ安価で条件の良い物件を探し出すこと…

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