まず「年収」は758万円と、「東京都」に次ぐ第2位。「貯蓄額」においても2,365万円で全体の第3位にランクインしています。その内訳をみていくと、金融機関への預貯金がほとんどで、2,286万円。そのほか、保険による蓄えが398万円、株式等の有価証券による蓄えが462万円。有価証券は、1位「奈良県」に続く、「東京都」と並ぶ第2位にランクイン。全国的にみても、資産運用をしっかりしている、堅実な県民性がみえていきました。
一方で「負債額」は906万円と、第1位にランクイン。「お金をしっかり貯めるけど、浪費も激しい?」と思われるかもしれませんが、これは本調査で持ち家率93.5%と、高い数値を占めることからわかるとおり、負債のほとんどが家・土地にまつわるもの。それ以外の負債額は19万円で全国33位。持ち家志向の高く、そのために無駄遣いはしない……埼玉県には、そのような人が多いようです(図表3)。
埼玉県民は、単なるケチでも浪費家でもない
埼玉県民の堅実な県民性がみえてきましたが、ケチというわけではありません。「消費支出」は、1位の「石川県」に次ぎ第2位。お金をしっかり貯める、しっかり使う。これが埼玉県のスタイルです(図表4)。
さらに何に使っているのか、上位に位置するものをピックアップしていきます。まず「外食」。1位の「東京都」に次ぐ第2位で17,740円。経済産業省の「商業統計調査」によると、埼玉県内の飲食店の数は第7位。加えて、飲食店数トップの東京都にも頻繁に出かける機会が多いだけに、納得の順位ではないでしょうか(図表5)。
「服飾費」も「東京都」に次ぐ第2位で、14,075円。東京に出かける機会が多いといわれる埼玉県の人は、最先端が集まる東京の情報を、どこよりも早くキャッチし、そのうえで出かけるといわれ、ファッションにも敏感といわれています。そのような傾向を考えると、こちらの順位も納得です(図表6)。
そして「教養娯楽サービス」。宿泊を伴う旅行なども含む項目ですが、埼玉県が第1位で、24,832円。さらに「交際費」も第1位で28,087円。アクティブに活動する埼玉県民の姿がみえてきます(図表7、8)。
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