第5位は「世田谷区」で34.12%。前年比0.42ポイント増となりました。世田谷区には偏差値60越えの「駒場東邦中学校」や「鷗友学園女子中学校」、「東京農業大学第一高校中等部」や「東京都市大学等々力中学校」などの名門のほか、20近くの私立中学校が点在。また私立学校ではありませんが、「筑波大学附属駒場中学校」や「東京学芸大学附属世田谷中学校」など、国立中学校もあり、中学校受験が身近な土台にあるといえます。
第4位は「目黒区」で35.30%。前年比3.2ポイントの減少となりましたが、それでも進学率上位をキープしています。同区にある私立中学校は6つと多くはありませんが、区内を走る東急東横線沿線は都内でも教育熱の高い路線。特に「池尻大橋」駅から近い「東山小学校」は帰国子女が多い、名門公立小学校として知られています。
第3位は「中央区」で37.15%。前年比0.5ポイント以上の増加となりました。区内にある私立中学校は1校のみですが、制服問題で話題になった「泰明小学校」のほか、「東京」駅八重洲口前で進む再開発で2022年完成予定の超高層ビル内には、「城東小学校」が入る予定。上層階にブルガリホテル東京が入ることから「ブルガリ小学校」と呼ぶ声も。公立小学校とはいえ、まさに“ブランド小学校”が多く点在しています。
第2位は「港区」で、4割超えの40.23%。前年比1ポイント以上の増加となりました。区内には男子御三家に数えられる「麻布中学校」のほか、名門「慶應義塾中等部」など、12の私立中学校が点在。また南青山にある「青南小学校」や白金台にある「白金小学校」、西麻布にある「笄(こうがい)小学校」など、わざわざ引越しをしてまで通わせたいといわれる名門公立小学校も多いことで知られています。
そして第1位に輝くのが「文京区」で43.62%。これはあくまでも進学率。受験率で考えると、2人に1人は試験に望んでいるだろうと考えられます。区内には女子御三家に数えられる「桜蔭中学校」のほか、私立中学校ではありませんが、「筑波大学附属中学校」「東京都立小石川中等教育学校」「お茶の水女子大学附属中学校」「東京学芸大附属竹早中学校」と、国立名門小学校や昨今人気が高まっている公立中高一貫校があります。また「千駄木小学校」「誠之小学校」「窪町小学校」など、名門といわれる公立小学校では、中学受験をしないほうが少数派といわれるほどです。