日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、「東京23区における平均年収」についてみていきます。

年収は高いけど、その分、支出も多い…

平均年収の1位と23位で800万円近くの差があることから考えると、東京と一括りにはできない現状がみえてきました。平均年収が高い区の分布をみてみると、東京のなかでもその中心である「山手線内」の区が大半を占め、その外側の区は平均を下回る傾向にあることがわかります。

 

この結果から「港区はいいなあ」と考えるでしょうか。

 

23区の平均家賃(駅徒歩10分圏内、1LDK~2DK)をみてみると、ほぼ平均年収の順位とリンクします。トップの港区は24.53万円、23位の足立区は7.11万円。賃貸の場合、住居費だけで3倍もの差があるのです。また都心であれば、当然物価は高く、なにかと生活費が高くつきがち。郊外のであれば、物価もリーズナブル。激安を売りにする店も多く、トータルの生活費も安く抑えられます(図表2)

 

出所:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合 会調べ(9月14日時点) ※駅徒歩10分圏内、1LDK・2K・2DKの平均家賃
[図表2]東京23区平均家賃 出所:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合
会調べ(9月14日時点)
※駅徒歩10分圏内、1LDK・2K・2DKの平均家賃

 

年収の多い区に住んでいる人は年収が高く、悠々自適に暮らしている……というのはイメージでしかなく、金持ちは金持ちなりに生活が厳しい、というのが現状かもしれません。

 

 

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