「ストレスはカラダに悪い」が、逆ストレスになっていないか?

ほとんどの人が、「有害」「悪者」というイメージを持っているストレス。健康心理士である三野節子氏は書籍『Over Thirty クライシス』(幻冬舎MC)にて、ストレスの意外な原因について言及している。

「悪者」という思い込みがストレスを作っている

ほとんどの人が、ストレスに対しては、「有害」とか「悪者」のイメージを持っていると思います。事実、ストレスは万病のもとといわれるように、ストレスが原因で、うつ病や依存症などの精神疾患を発症したり、胃潰瘍、心疾患、脳血管疾患やガンなど、様々な病気のリスクを高めたりします。

 

そのため、学術用語ではないのですが、「キラーストレス」という、なにやら恐ろしいワードを聞いたことがあるという人も少なくないでしょう。当然のことながら、病気になるほどではなくても、誰だって、日々経験するストレスによるイライラやプレッシャーは、ない方がいいに決まっています。

 

明日、プレゼンがあると思っただけで、胃が痛くなるとか、眠れなくなるという人は、いませんか。そんな方は、もしかしたら、ストレスを悪者扱いすることが得意な人かも知れませんね。


ストレスには、日常生活の中の些細な出来事から、人生上に起きる出来事までいろいろな種類があります。結婚や新しい家族が増えること、職場での昇進など、喜ばしい出来事もストレスになると聞いて、驚いた方がいたかも知れません。ということは、私たちが経験するすべての出来事が、ストレスになりかねないということになります。ストレスを避けて、私たちは、もはや生きることはできません。

 


私たちは、今日という日を中心に、過去と未来の間で生きています。もう一度、過去に遡ることも、未来へ行くこともできません。ということは、あの時、ああすれば良かった。あの日に戻ってこれまでの人生で経験した辛いことすべてを、魔法のように消し去れるならそうしたい。自分が抱えている問題のせいで、生き甲斐のある人生を送れない。未来の自分を知りたい。などと思ってみても、それは不可能なことなのです。

 

不可能だと分かっていながら、私たちの多くは、ついつい、あの時、ああすれば良かったと、過去の出来事や失敗を悔やんでは、ストレスのスパイラルに巻き込まれてしまいます。もちろん、ストレスを産み出している原因は、過去を嘆いたり、未来を悲観したりすることだけではありません。

 

日常生活におけるストレスに対して感じるイライラ、ドキドキ、ビクビク、ヘトヘトなどといったネガティブな感情も、心穏やかに過ごせない原因になるでしょう。

 

ストレスへの「イライラ」も、ストレスの原因になってしまう (画像はイメージです/PIXTA)
ストレスへの「イライラ」も、ストレスの原因になってしまう
(画像はイメージです/PIXTA)

 

先ほど例に挙げたプレゼン前に感じるドキドキ・ストレスならば、終わってしまえば解放されますが、一緒に仕事をしているメンバーに馬の合わないヤツがいれば毎日がストレスでしょう。人間関係や仕事上の問題など、日々の些細なストレスの積み重ねは、気づかないうちにあなたの心身に悪影響を及ぼします。


しかし、良い方法があるのです。

 

健康心理士
博士(臨床心理学)

香川県生まれ。学習院女子短期大学家庭生活科II類卒業後、四国電力株式会社入社。よんでん文化振興財団出向。その後、川崎医療福祉大学臨床心理学科3年次に編入学。

川崎医療福祉大学大学院臨床心理学専攻修士課程修了、同大学院博士課程修了。
川崎医療福祉大学臨床心理学科助教、講師として勤務。
専門は健康心理学。

著者紹介

連載30代のストレスマネジメント…「Over Thirty クライシス」

Over Thirty クライシス 30代のストレスマネジメント

Over Thirty クライシス 30代のストレスマネジメント

三野 節子

幻冬舎メディアコンサルティング

身体だけではなく心の健康の重要性も叫ばれる現代社会。日々ストレスフルな環境の中、人生の転換期を迎える「30代サラリーマン」はどのようにして課題と向き合い、歩みを進めていけばいいのか。元大学教員・臨床心理学博士であ…

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