少し前まで美容師には、美容学校を出たあとサロンに正社員として就職して、別のサロンに転職するか、もしくは独立して自分の店を持つ、という働き方しかありませんでした。しかし近年、フリーランスとして働く美容師も増えてきています。今回は、ヘアスタイリストが選べる3つの働き方のうち、「面貸しサロン」について解説します。

マイペースで働けるが、集客やトラブルは一人で対応

面貸しとは、サロンの席をフリーランスの美容師にレンタルすることです。

 

オーナーは、お客様が入らない時間帯や余っている席を有効活用でき、美容師は自分のお店を持って家賃を払うよりも安い経費で仕事ができます。また、サロンに常駐する必要はなく、自由な働き方をすることも可能です。1日に何時間働くのか、週に何日休むのか自分で決められるので、マイペースに働けます。

 

一方で、集客は自分で行い、お店のファンではなく、自分のファンとして通ってくれるお客様を見つけなくてはいけません。なにごとも自己責任で、お客様とトラブルになった場合も、一人で対応しなければならないのがフリーランスの特徴です。

 

また、アシスタントがつくわけではないので、シャンプーからスタイリングまですべてを一人で担当することになります。

 

すべてひとりで担当しなくてはならない (※写真はイメージです/PIXTA)
すべて、ひとりで担当しなくてはならない
(※写真はイメージです/PIXTA)

時間貸し、または売上連動型の使用料を支払う

面貸しでは、お客様の売上げが収入になり、そのなかから面貸しの契約料をサロンオーナーに支払うシステムです。最近では、店全体が面貸しの「シェアサロン」の美容室も登場しています。売上げの30〜50%を支払うといった売上連動型や、歩合は100%で、場所を借りた時間分の利用料を支払う方法などがあります。時間貸しの場合は、1時間1500円〜2000円くらいのところが多いでしょう。

 

サロンで働くと朝礼やミーティング、後輩指導などに時間が取られますが、面貸しでは必要ないので、労働時間は短くなります。

 

サロンとは雇用契約ではないため、自身で社会保険に入り、税金を支払い、確定申告を行う必要があります。収入を売上げ連動型と時間貸しで比較した図表は【この記事の画像を見る】から確認することができます。

腕を磨く機会が少なくなってしまう心配も…

雇用型サロンの場合は、働きながら技術を学ぶことができ、店長、マネージャーへとキャリアアップするなかで、マネジメントも身に付いていきます。

 

次ページ一方、フリーランスの場合は…
THE CAREER BOOK OF HAIRSTYLIST ヘアスタイリストのキャリアブック

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田中 房五郎

幻冬舎メディアコンサルティング

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