中国人・インド人が積極的な不動産売買を繰り広げる
ニュージーランドではサマータイムが終了し、いよいよ秋の到来です。日本との時差も3時間となりました。
夏のホリデーシーズンと1月〜2月に不動産売買数が落ちたことに加え、中国の景気悪化の影響もあり、不動産売買数はさらに落ち込むと世間では言われましたが、3月の販売実績は無事リバウンドしたというデータが出ました。
今週もオークション売買が盛んに行われ、若干家主側の期待値は高いものの、何とか買い手・売り手双方に納得が行く価格で売買が成立しました。
買い手の中には中国人の方も多く、ニュージーランド国民の一人として、中国本土の経済状況に関係なく投資運営を盛んにされています。
さらに、お祖母さんのために家を探しているという家族も多くなっています。中国、インド人の大家族にとって、家は複数必要なものであるため、どこのオークションに行っても、この国の方達は必ず参加されているのです。
タウランガ、ハミルトンの物件価格上昇率が目を引く
下記は、今年3月の各都市の物件評価額のデータです。対前の比率も赤い項目に出ています。
オークランドを見ていただくと、平均評価額93万NZドルになっています。タウランガ、ハミルトンは対前比率が20%台になっており、特にタウランガは定年退職者たちの余生の住みかとして人気が出ています。
ハミルトンも、オークランドから高速道路利用で90分程度と交通の便が良いことに加え、価格帯も50万ドル以内とお手頃なこともあり、人気が上昇しています。
「4月〜6月」は物件売買のピークに
オークランド内の地域別データもありますので、比較してみましょう。
オークランドでは、セントラル地域が都市の中心となっています。通勤やオークランド大学などへの通学に便利なこともあり、この地域での生活を希望する会社員や学生の方たちはとても多くなっています。
平均価格は93万NZドル台。オークランド地域は100万NZドル越えをしている価格帯の地域が多く、中でも海が見えるコースト沿いの物件は、100万〜130万NZドル程度の値段がつきます。対前比率でみますと、マヌカウ地域、パパクラと、オークランドから南方面の物件価格の上昇が目立ちます。
筆者が移住した20年前は、この地域の平均的な3LDKの家は、15万〜20万NZドル内で購入できました。当時、シティのワンルームアパートメントが15万NZドルで買え、20万NZドルだと1LDKが買えた時代です。それが今日では60万NZドル台ですから、本当に驚きの上昇率です。
お客様には、「今後どうなるのか」「ニュージーランドはバブルではないのか?」とよく聞かれます。
数年前、平均価格が70万NZドル台になったときも「バブルではないか」と言われましたが、結局90万NZドル台にまで上昇してしまいました。平均価格100万NZドルの時代も、あっさりやって来るかもしれません。
そのため私は、「いつが買い時ですか?」と尋ねられると、「投資しようと思った時が買い時ですよ」とお答えしています。
もしかしたら数ヶ月で価格が下がるかもしれないと考えているうちに、この国の物件価格はどんどん上昇していきます。歴史的にも、階段状に数値が移行している実績があります。移民政策を前向きにしている限りは、陰りどころか、明るい項目しか考えられない状況となっています。
最低5年間は投資できるという方や、長期投資として考えられる方には、ニュージーランド不動産投資はぴったりと言えるでしょう。
これから7月〜8月の冬場は、売り物件が減る時期となります。4月〜6月は、クリスマス前の超繁忙期の手前ということで、物件売買のピークを迎えますから、投資を希望する方は、この時期に投資物件を探すのがおすすめです。