原油価格は緩やかな上昇傾向(2020年7月)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

原油価格は40米ドル台で緩やかな上昇傾向

■北米の代表的な原油指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物価格は、この1ヵ月で7%程度上昇し、足元では40米ドル程度で推移しています。

 

■協調減産が実施される一方で、各国・地域で新型コロナ感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)が緩和され、世界経済は徐々に回復に向かっており、原油価格は均衡状態を取り戻しつつあります。

 

■7月15日の会合で、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成するOPECプラスは、8月から12月まで協調減産の規模を日量970万バレルから同770万バレルに縮小することで合意しました。

 

(注)データは2017年1月1日~2020年7月17日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
WTI原油価格 (注)データは2017年1月1日~2020年7月17日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

2020年は需要減少も2021年の急回復を見込む

■7月14日に公表されたOPEC月報7月号では、2020年の世界の原油需要予想は日量9,072万バレルと、前月見通しからやや増加しました。前年比では同895万バレル減少すると予想しています。

 

■一方、2021年の原油需要は米中貿易摩擦や新型コロナ感染第2波などによる更なる下振れリスクが発生しないことを前提として、同9,772万バレルまで回復すると見込んでいます。

 

  (注1)需給バランス=供給-需要。  (注2)単位は百万バレル(日量)。  (注3)2019年は実績見込み。2020年、2021年はOPECによる予想。ただし、2020年、2021年のOPEC生産量は全体の需給が均衡するとの仮定のもとでの弊社算出値。  (注4)四捨五入の関係で、OPEC、非OPEC供給量の合計は必ずしも全体の供給量と一致しません。  (出所)「OPEC月報」のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
世界の原油需給見通し(注1)需給バランス=供給-需要。
(注2)単位は百万バレル(日量)。
(注3)2019年は実績見込み。2020年、2021年はOPECによる予想。ただし、2020年、2021年のOPEC生産量は全体の需給が均衡するとの仮定のもとでの弊社算出値。
(注4)四捨五入の関係で、OPEC、非OPEC供給量の合計は必ずしも全体の供給量と一致しません。
(出所)「OPEC月報」のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

引き続き経済活動再開と感染再拡大の狭間で推移

■原油価格は、各国・地域のロックダウン緩和による経済活動再開を背景に上昇してきました。しかしここにきて、新興国での新型コロナの感染者数増加に加え、人々の行動制限の緩和に伴う感染第2波が懸念されています。引き続き、経済活動再開と感染再拡大の状況を見ながらの展開が予想されます。

 

■OPECプラスは経済活動再開に伴い減産規模を縮小しましたが、新型コロナの感染状況いかんでは、再度協調減産の拡大が必要になる可能性があります。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『原油価格は緩やかな上昇傾向(2020年7月)』を参照)。

 

(2020年7月20日)

 

関連マーケットレポート

2020年7月8日 吉川レポート:分岐点か踊り場か

2020年6月19日 原油価格は経済活動再開を背景に上昇(2020年6月)

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧