『Amazon Prime Video(アマゾンプライム・ビデオ)』『Netflix(ネットフリックス)』をはじめとしたサブスクリプション(=サブスク)を活用している人は多いことだろう。有料動画配信サービスに倣い、大手企業がこぞってサブスクを始めているが、解約率の高さに頭を抱えるケースも少なくない。そんなときに活躍するのが、チャットボットを解約ページに置き、その原因をヒアリングするシステムだ。本記事では、株式会社Macbee Planetエヴァンジェリスト・佐野敏哉氏の書籍『解約新書 マーケッターに捧げる解約の真実と処方箋』(幻冬舎MC)より一部を抜粋、チャットボットを導入したFODを例に解説していく。

「仕事が忙しい」は本音か?建前か?

◆「仕事が忙しい」という解約理由が目立つ

 

FODでも、「仕方なく解約する」人にその理由を聞くと「仕事が忙しい」が30%近くで最も多くなっています。このほかでは「育児」が10%というのも目立ちます。バンダイチャンネルでも、同じ質問に対して一番多い答えは「仕事」で25%でした。

 

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仕事が忙しいといえば、どんなことでも断る理由になるからこう答えたのではという見方もできます。確かに今までは見ていたのに、急に見られなくなるほど忙しくなる人がそんなにいるだろうかという気もしてきます。新規加入してすぐに、やっぱり見る時間がないからやめるという場合もあるかもしれませんが、それでも忙しいのは前から分かっていたはずです。

 

回答数が多いだけにその中身が気になります。どう忙しくなったのか、なぜ見る時間がないかをさらに掘り下げてみたいところです。チャットボットで「本当に忙しいんですか?」とは聞けないので、質問の方法を検討しています。FODでは「仕事が忙しい以外の理由ではなにがありますか」と聞くことにしています。忙しいという理由の奥に別の理由が隠れているかもしれません。

 

 

 

 

佐野 敏哉

株式会社Macbee Planet エヴァンジェリスト