FRBは異例の金融緩和策を維持(2020年4月)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

ゼロ金利政策を維持

■米連邦準備制度理事会(FRB)は4月29日、米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを0.0~0.25%に据え置き、ゼロ金利政策を維持しました。政策金利の据え置きは市場の予想通りでした。

 

■また、米国債などを制限なく購入する量的緩和政策など、新型コロナの影響で急速に悪化した経済を支えるため3月以降に相次いで導入した異例の金融緩和策の維持も決めました。

 

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2020年4月29日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年2月。  (出所)Bloomber gL.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利と物価上昇率の推移 (注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2020年4月29日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年2月。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金融緩和の長期化示唆

■声明文では、「経済が足元の状況を乗り切り、最大雇用と物価安定の目標達成に向け軌道にのったと自信をもてるようになるまでは、政策金利を据え置く」と明言し、当面はゼロ金利を維持する考えを強調しました。

 

■会合後の記者会見でパウエル議長は、4-6月期の経済が深刻になるとの認識を示したうえで、「以前の経済状況にはすぐには戻らない」と述べ、景気回復に時間がかかる認識を表しながら、「必要に応じてさらなる措置も検討していく」方針を示しました。

 

(注)データは2019年1月1日~2020年4月29日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
NYダウと米長期金利 (注)データは2019年1月1日~2020年4月29日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

FRBの緩和は長期化、経済活動の再開を待つ

■パウエルFRB議長が記者会見で景気回復への不透明感や追加緩和策の可能性に触れたことで、金融緩和が長期化するとの見方が改めて強まりました。こうしたなか、29日の米国市場では、株式市場が大幅高となる一方、債券市場は小幅ながら下落しました。ダウ工業株30種平均は、新型コロナの治療薬候補の「レムデシビル」の臨床試験で有効性が示されたことを好感し、前日比532ドル高の24,633ドルで終えました。債券市場の指標となる10年物国債利回りは、株高を受け、前日比0.01%上昇し(価格は下落)、0.62%で終了しました。FRBの異例の金融緩和で景気が下支えされる中、治療薬の開発が経済活動の再開を後押しするとの見方を市場は織り込み始めた模様です。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『FRBは異例の金融緩和策を維持(2020年4月)』を参照)。

 

(2020年4月30日)

 

関連マーケットレポート

2020年4月16日 米国クレジット市場とVIX指数

2020年4月6日 米雇用統計は過去に例のない悪化

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧