横浜市「私立中学進学率ランキング」受験に有利な区は?

近年、中学校受験への関心が高まり続け、特に東京都心の公立小学校では、中学校は受験するのが当たり前であるといっても過言ではない。では東京の周辺部はどのような状況なのだろうか。今回、横浜市に焦点をあて、私立中学校進学率をランキング形式で紹介していく。

横浜市の私立中学校進学率…東京区部とも比較

東京都教育委員会の調査によると、東京都の公立小学校のにおける私立中学校への進学率は17.9%。40人クラスであれば7人程度が中学校受験を経て私立中学校への進学をしたことになる。

 

また受験改革による先行きの不透明感から、できることなら大学までストレートに進学してほしい、という親心もあり、中学校受験への関心は年々高まっている。

 

 

とはいえ、中学校受験への関心は地域差がある。都内の公立小学校でも、中学校受験をする児童が過半数を占める、という地域もあれば、ほぼクラス全員が地元の公立中学校に進学するという地域もある。当然、前者のほうが学校自体が中学校受験慣れをしており、対応が違ってくる。そう考えると、将来、我が子を中学校受験させたいと考えるなら、中学校受験への関心が高いエリアに居住しているほうが、アドバンテージとなる。

 

そこで今回は、東京都以外でも中学校受験への関心が高いといわれている横浜市に焦点をあてていく。

 

横浜市教育委員会の「平成27年度市立小学校等卒業予定者の進路状況調査」によると、小学校卒業予定者31,414人のうち、私立中学校に進学したのは4,801人。私立中学校進学率は15.6%と、40人クラスであれば6人程度が私立中学校に進学したことになる。

 

横浜市には18の行政区がある。私立中学校の進学状況を進学率順にみていこう。

 

横浜市18区
横浜市18区

 

■第18位〜第11位

瀬谷区 7.6%

旭区 8.6%

磯子区 9.0%

緑区 10.1%

南区 10.4%

金沢区 11.8%

保土ヶ谷区 12.1%

港南区 12.3% 

 

横浜市のなかで最も私立中学校への進学率が低いのは、横浜市の最西端に位置する瀬谷区。相鉄線が走り、「瀬谷」駅が中心となる区である。続いて、瀬谷区に隣接し相鉄線「二俣川」駅などを有する旭区、市の東南に位置しJR根岸線「磯子」駅などが位置する磯子区となる。

 

第15位〜第11位の区は、10%以上の進学率。私立中学校への関心は、東京であれば第23位の江戸川区(10.3%)、葛飾区(11.4%)、足立区(12.1%)と同程度といえそうだ。

 

■第10位~第4位

泉区 12.4%

鶴見区 13.0%

栄区 13.2%

戸塚区 15.3%

神奈川区 18.5%

都筑区 19.7%

港北区 21.6%

 

40人クラスで考えると、泉区、鶴見区、栄区が5人、戸塚区は6人、神奈川区は7人、都筑区、港北区が8人という水準のエリア。神奈川区には神奈川男子御三家の「浅野中学校」があるほか、JR線や東急線、京急線などが走り、通塾に便利な地域である。また都筑区はブルーライン、グリーンラインが、港北区は東急東横線が走る。教育熱の高い路線として知られているが、そのことが私立中学校進学率にも表れる結果となった。

 

■第3位

西区 22.7%

 

横浜市域の中心である「横浜」駅や、みなとみらいを有する西区は、40人クラスだと9人が私立中学校に進学する。区域内に私立中学校は立地していないが、交通利便性が高く、通塾に便利な地域。進学率にも表れていると考えられる。

 

■第2位

中区 23.7%

 

横浜市政の中心である中区には、神奈川男子御三家の「聖光学院中学校」のほか、神奈川女子御三家のすべて(「フェリス女学院中学校」「横浜共立学園中学校」「横浜雙葉中学校」)が立地。中学校受験を身近に感じられる環境といえるだろう。

 

■第1位

青葉区 26.7%

 

東急田園都市線「たまプラーザ」や「青葉台」を有する青葉区。40人クラスでは10人以上が私立中学校に進学する。受験する児童を含めると、中学校受験は普通のこととして受け入れられているエリアといえるだろう。東京区部と比較すると、13位の江東区(25.9%)、12位の杉並区(29.0%)と同程度となる。

 

出所:横浜市教育委員会「平成27年度市立小学校等卒業予定者の進路状況調査」
[図表1]横浜市における公立小学校における中学校種別進学の推移 出所:横浜市教育委員会「平成27年度市立小学校等卒業予定者の進路状況調査」

横浜市で中学校受験に有利な5駅とは?

東京からも近く、市内に30の私立中学校を有する横浜市は、中学校受験への関心の高いエリアだといえるだろう。しかし同じ横浜市であっても、地域によって関心度は異なる。中学校受験が当たり前と捉えているエリアであれば、教師も対応になれているだろうし、特に受験シーズンは何かと融通を効かせてくれる。将来、我が子の中学校受験を考えて、引越しをする家庭もあるというが、居住地でアドバンテージがつくのであれば当然かもしれない。

 

では中学校受験を念頭に引っ越すのであれば、横浜市のどの街がいいのだろうか。中学校受験をする児童の多くが通塾をする。なかでも合格率の高い進学塾に通い、そこで切磋琢磨することが合格への近道となる。通塾のしやすさが、合否を左右するといってもいいだろう。

 

中学校受験で高い進学実績を誇る大手3社は、横浜市内の各主要駅に開校しているが、3社すべてが開校しているのが「横浜」「たまプラーザ」「青葉台」「上大岡」「東戸塚」の5駅(東戸塚は分校的扱いの教室を含む)。これらの駅が最寄り駅であれば、中塾の負担が少なく、ほかエリアから通塾してくる児童よりもその分有利だといえる。これらの駅でもっとも平均家賃が高いのが「横浜」で18万円強(駅から10分以内、3LDKの平均。公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会3月18日時点調べによる)。会社員家庭では、少々厳しい金額である。ほかの駅は同条件で15万円以下で、中学校受験を見越しての引越しも、現実味がある水準である。

 

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している(写真は編集長の立本正樹)。

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連載データから紐解く「教育の実情」

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