次の週には在庫は復活して、これまで通りの姿に
2月の後半のある日、いつものスーパーマーケットへ買い物に出かけたときのこと。トイレットペーパーやティッシュの陳列棚がすべて空っぽになっていてびっくり! それだけではありません。いつもなら大量に置いてあるはずの、いろいろな種類の洗剤、ミネラルウォーター、小麦粉、そしてトマト煮の缶詰やパスタ類までもが、忽然と姿を消していたのです。
ニュージーランドにおける新型コロナウイルスの最初の感染者は、イランからオークランドに戻って来た永住者でした。感染が報道された途端、スーパーへ上記の商品を買いに行く人が激増。オイルショック時の日本を彷彿とさせました。
ところが次の週。再びスーパーマーケットへ出向くと、先週とは打って変わってトイレットペーパーもキッチンタオルも在庫が復活。これまでどおり綺麗に陳列されていたのでした。
オークランド南部「ドウルーリー」にニュータウン登場
オークランド市内中心から南へ約40キロに位置するDrury(ドウルーリー)の街に、ニュータウン建設計画があります。
すでに商業用の倉庫やオフィス街が整い、住宅の建設も進んでいます。
北のアルバニー地区の開発も目白押しですが、南に位置するプケコへの街と同様、農作物・酪農が盛んな土地柄のドウルーリーも商業用設備が整い、アパートなど集合住宅建設計画も持ち上がり、ますます拡大しています。ドウルーリーは、以前の記事『ニュージーランド地方都市の発展を後押しする「道路開発計画」』で紹介した街・ポケノより、車で10分程度オークランド市内の近くにあります。
ポケノから市内中心まで通勤するお父さんたちもいます。朝6時に家を出て勤め先へと向かうのです。そのポケノから一歩、市内中心に近いドウルーリーは、マヌカウ地区への通勤にも便利です。そのため、居住者は必ずしも市内中心で勤務しているとは限りません。マヌカウ地区やパパクラ、ひいては空港勤務の人々も通勤できる距離となっています。また、畑・牧草地区の開発が進み、多くの建物の建設が始まっています。
オークランド市内中心部の土地価格高騰や人口の密集化を受け、郊外の開発計画が進んでいます。オークランドはますます住宅地域が分散し、牧草地にも宅地を造成しているのです。
ワイカト地方へ行く道のりには、まだまだ土地があります。移民を増やし、国の繁栄を願う願うニュージーランドが、これからさらに成長していく姿が見えるようです。
2020年2月販売価格実績
1月より1.1%ダウンの2月の国内平均販売額は、702万ドルという数字になっています。
オークランド地区平均も、約958万ドルで対先月0.5%上昇。
今回、ワイカト地方が、1.2%下降、平均633万ドル。
新年早々、若干のアップダウンがあったようですが、実際のマーケットは活発です。3月以降、新型コロナウィルスの影響でこの勢いがどう変化していくか、見ていきたいと思います。
一色良子
Goo Property NZ Ltd.代表取締役社長