投信マネー、リスク・オフで「債券」への流入が加速

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

1月の流入超過額は一段と増加し、かつ、分散も進む

■1月の投信マネーは、第4週に、新型肺炎によるアジア経済の景気減速懸念を受け、「米ハイ・イールド債」や「新興国アジア」の株式・債券ファンドが流出超となりましたが、月間では1,000億ドル台の流入超過が続きました。中心は「債券」ですが、「株式」、「MMF」に加え、「オルタナ」や「バランス」にも流入しました。投信マネーの流入超過額は全体で+1,414億ドル(前月+1,127億ドル)でした。内訳は「MMF」が+378億ドル(同+601億ドル)と減少した半面、「債券」が+722億ドル(同+420億ドル)と2017年以降で最大の流入超となりました。また、「株式」が+243億ドル(同+132億ドル)と流入超過額が拡大し、「オルタナ」が+59億ドル(同▲5億ドル)、「バランス」が+11億ドル(同▲20億ドル)と、投資先も分散する傾向を示しました。

 

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年12月末現在38.2兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月29日。週次ベース。2019年1月からの累計。 (注2)「新興国アジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
投信の資金フロー (注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年12月末現在38.2兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月29日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(注2)「新興国アジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

「アジア」からの極端な流出は確認されず

■債券ファンドは、「先進国」が+635億ドル(同+370億ドル)と13カ月連続の流入超です。「北米」の+474億ドル(同+290億ドル)を中心に、「グローバル」が+138億ドル(同+24億ドル)でした。「新興国」は+87億ドル(同+49億ドル)でした。アジアは、日本を含む「先進国アジア」が▲3億ドル(同+860万ドル)、「新興国アジア」が+27億ドル(同▲1億ドル)と月ベースでみると、大きな流出には至りませんでした。

 

■株式ファンドは、「先進国」が+152億ドル(同+4億ドル)と「グローバル」の+223億ドル(同+28億ドル)を中心に増加しました。「新興国」は+92億ドル(同+128億ドル)と減少したものの流入超を維持しました。アジアは日本を含む「先進国アジア」が+46億ドル(同▲6億ドル)、「新興国アジア」は1月最終週に▲9億ドルの流出超でしたが、月間では+18億ドル(同+80億ドル)でした。

 

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年12月末現在38.2兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月29日。週次ベース。2019年1月からの累計。 (注2)「新興国アジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
アジアファンドの資金フロー (注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年12月末現在38.2兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。データは2019年1月2日~2020年1月29日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(注2)「新興国アジア」は、新興アジア全体に投資するファンドのほか、中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュに投資するファンド。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

潤沢な流動性と低金利環境の継続が支え

■新型肺炎の拡散リスクは依然燻っていますが、中国が新型肺炎の感染封じ込め対策を行っていることなどを背景に、悲観的な見通しはやや緩和され始めました。

 

潤沢な流動性と低金利環境は継続する見通しであり、市場は次第に落ち着きを取り戻すと期待されます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『投信マネー、リスク・オフで「債券」への流入が加速』を参照)。

 

 

(2020年2月5日)

 

関連マーケットレポート

2020年1月30日 FRBは政策金利を据え置き(2020年1月)新型肺炎の影響を警戒

2020年1月28日 2020年2月の注目イベント


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧