投信マネー、株式ファンドの流出が底打ちとなるか?

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

流入超過額は再び1,000億ドル超と高水準

■10月の投信マネーは全体で+1,028億ドル(前月+956億ドル)と引き続き高水準の流入超でした。「MMF」が+643億ドル(同+546億ドル)、「債券」が+503億ドル(同+326億ドル)と、ともに流入超過額が拡大しました。一方、「株式」は▲144億ドル(同+32億ドル)と流出超になりました。

 

(注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年9月末現在35.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。  データは2019年1月2日~2019年11月13日。週次ベース。2019年1月からの累計。  (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
投信の資金フロー (注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年9月末現在35.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。
データは2019年1月2日~2019年11月13日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式ファンドの流出超は「米国」がほとんどを占める

■株式ファンドを国・地域別に見ると、「米国」が▲112億ドル(同+189億ドル)と株式ファンド全体の流出超過額の8割弱を占めました。10月は米中協議が進展したことで、投資家心理が好転しましたが、株式ファンドは利益確定の動きから流出額が拡大したと思われます。「欧州」は▲33億ドル(同▲34億ドル)、新興国は▲42億ドル(同▲83億ドル)でした。「アジア(日本を含む)」は+15億ドル(同▲46億ドル)でした。

 

■債券ファンドは、「先進国」が+492億ドル(同+304億ドル)と10カ月連続の流入超です。中心は「米国」で+323億ドル(同+223億ドル)です。国債や地方債に投資するファンドが中心ですが、投資適格社債やハイ・イールド社債に投資するファンドも流入超の傾向が続いています。

 

(注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年9月末現在35.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。  データは2019年1月2日~2019年11月13日。週次ベース。2019年1月からの累計。  (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
米国債券ファンドの主要種類別資金フロー (注)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年9月末現在35.8兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。
データは2019年1月2日~2019年11月13日。週次ベース。2019年1月からの累計。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式ファンドの資金流出が底打ちとなるかに注目

■11月は第2週までの合計で、株式ファンドが+264億ドルの流入超です。特徴は、先進国全体の株式に投資する「グローバル」が+127億ドルとなったことです。米中対立は、部分合意の可能性が高まり、12月15日の追加関税の賦課も延期され、追加関税の応酬を通じたマイナス影響のさらなる拡大が回避されれば、来年に向け世界経済は緩やかな回復となる可能性がさらに高まります。流動性が潤沢で、長期金利が低位で推移する中、債券ファンド中心の流入超過基調に大きな変化は見られないかもしれませんが、グローバル景気が回復するとの期待を背景に、「MMF」から「株式」へ資金がシフトする可能性はあります。株式ファンドの資金流出超が底打ちとなるかが注目されます。

 

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『投信マネー、株式ファンドの流出が底打ちとなるか?』を参照)。

 

(2019年11月15日)

 

関連マーケットレポート

2019年11月13日 吉川レポート:米中部分合意の実現性と世界経済

2019年11月8日 主要な資産の利回り比較(2019年10月)

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧