■10月の金融市場は、中旬に開催された米中閣僚級協議において部分合意に達したことや、英国の合意なき欧州連合(EU)離脱への懸念が和らいだことから、月末にかけてリスク選好の動きが高まりました。10年国債利回りは、米国、ドイツ、日本、豪州など先進国利回りが上昇しました。一方、メキシコ、インドネシア、インドなどの新興国の10年国債利回りは低下しました。社債利回りは米欧のハイ・イールド社債や日本高格付社債の利回りが上昇する一方、世界投資適格社債利回りは低下しました。
■リートの配当利回りは、米国、欧州、日本、豪州などはリスク選好の高まりでリート価格が上昇したため、配当利回りが低下しました。香港では、デモの長期化からリート価格が続落したため、配当利回りは上昇しました。シンガポールでは、リート価格の上昇とともに配当利回りも上昇しました。
■10月は主要な株式市場が軒並み上昇したため、株式の配当利回りは低下しました。豪州の株式利回りはほぼ横ばいでした。BDC、MLPの配当利回りは上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『国債、社債、リート、株式…10月の主要な資産の利回り比較』を参照)。
(2019年11月8日)
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