10月に追加利下げ後、様子見へ

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

0.25%の利下げを実施

超過準備金利は0.30%引き下げ

 

■米連邦準備制度理事会(FRB)は、9月17日、18日に開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場予想通り、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを2.00%~2.25%から1.75%~2.00%へ引き下げました。7月に続く今年2回目の利下げとなります。

 

■また、民間銀行がFRBに預ける超過準備預金への付利を2.1%から1.8%へ引き下げることを決めました。市場の短期金利の上限としての役割を果たす付利の引き下げ幅を政策金利の下げ幅より大きくすることで、短期金利の上昇を抑える狙いがあると見られます。

 

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2019年9月18日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2019年7月。  (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利と物価上昇率の推移 (注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2019年9月18日。
   2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2019年7月。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

FOMCメンバーの年内追加

利下げ見通しは見方分かれる

 

■同時に公表されたFOMCメンバーによる政策金利見通し(ドットチャート)では、年内の追加利下げを見込む参加者が17名のうち7名にとどまりました。5名は現状維持を予測し、残り5名は雇用や消費の底堅さを背景に米国の景気が堅調さを維持しているとして事実上の利上げを見込むなど、意見が割れた形になりました。

 

(注)横軸はFOMCの開催年月。 (出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
FOMCメンバーによる政策金利見通し (注)横軸はFOMCの開催年月。
(出所)FRBの資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

10月の追加利下げ実施後、様子見へ

 

■18日の米国市場では、FOMCの結果が想定よりもタカ派寄りだったと受け止められ、ダウ平均が一時前日比200ドル超下落する場面がありました。ただ、その後のパウエルFRB議長の会見では、貿易摩擦や世界景気減速への不透明感が根強いことを根拠に「必要があれば適切に行動する」との発言が繰り返されたことから、追加利下げを否定しなかったものと受け止められ株価は持ち直しました。

 

■米中問題に関しては、10月に閣僚級協議の開催が予定されるなど改善に向けた動きが見られます。ただ、不透明感は依然として残るため、FRBは状況に応じて適切に対応していくことが見込まれます。弊社では、10月に0.25%の追加利下げが実施されたのち一旦打ち止めになると予想します。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『10月に追加利下げ後、様子見へ』を参照)。

 

 

(2019年9月19日)

 

関連マーケットレポート

2019年9月17日 減速続く中国経済(2019年9月)米中閣僚級協議での歩み寄りに注目

2019年9月13日 ECBは金融緩和を再開(2019年9月)

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧